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(回答先: 近畿で2回、震度5弱 三重南部、和歌山、愛知県外海に津波警報【京都新聞】 投稿者 エイドリアン 日時 2004 年 9 月 06 日 02:53:43)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040906-00000106-yom-soci
5日夜、紀伊半島・東海道沖で立て続けに2度起きた、マグニチュード(M)7級の大きな地震は、近い将来、発生が予想されるM8級の東南海地震の想定震源域付近で起きた。気象庁は、東南海地震と異なる仕組みで発生しており、直接的にはつながらないとしているが、前例のない“双子型”に、専門家の間でも戸惑いが広がっている。
今回の地震は、巨大地震に影響を及ぼすのだろうか。政府の地震調査委員会も6日午後、臨時会を開き検討を始める。
6日未明の気象庁の記者会見。山本雅博・地震津波監視課長は「(1944年12月に起きた)東南海地震以後、この地域でM7級の地震は初めてで、相次いで起きた点も前例がなく、注目している」と語った。
双方の震源は約30キロ・メートルしか離れておらず、ともに板状の岩盤である「フィリピン海プレート」の内部とみられる。震源周辺では、同プレートが、日本列島が乗る陸側のプレートの下に年3―5センチずつ潜り込み、この際、陸側のプレートを引きずり込むため、ひずみがたまっていく。
東南海地震は、この海、陸のプレートの境界面(南海トラフ)で、ひずみのエネルギーが解放されて起こる。
今回の地震は、ひずみのエネルギーが、フィリピン海プレート内部で解放され、断層が破壊されて起きた。1度の破壊では完全にひずみが解消されず、連続した可能性が高い。プレート内部で起きた今回のような地震の場合、大きな被害をもたらす地震は過去に起きていない。
今回の地震はM8・1前後とされる東南海地震とは発生の仕組みが異なっていることから、同庁は「今回の地震がきっかけで『東南海』が起きるとする理由は見つけにくい」としている。
しかし、専門家の間には戸惑いもある。
安藤雅孝・名古屋大学地震火山・防災研究センター教授は「この規模の双子の地震は例が少なく、分からないことが多い。東南海地震と全く関係ないとも言い切れない」と言う。
大竹政和・日本地震学会会長は「(東南海地震で想定される)プレート境界の地震と(今回の2地震の震源である)プレート内部の地震は、関係ないどころか、むしろ密接な関係をもっている」と指摘する。
1978年6月の宮城県沖地震(M7・4)は「プレート境界」で発生したが、4か月前の2月には「海側のプレート内部」で発生している。このように「内部」が先行し「境界」に及んだケースは過去にあるという。
大竹氏は「今回の連続地震と東南海地震との関連は、軽々には判断できない」と指摘している。
(読売新聞) - 9月6日14時55分更新