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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040826-00000313-yom-soci
【ワシントン=笹沢教一】ワシントン近郊のチェサピーク湾の海底に、約3500万年前に隕石が衝突してできた、直径約90キロの巨大地下クレーターが存在していることが、米ジョージア大などの研究で明らかになった。
米地質学専門誌ジャーナル・オブ・ジオロジー最新号に掲載された。
クレーターは、恐竜時代の末期にできたメキシコ・ユカタン半島の巨大クレーターなどに次いで世界で6番目の規模。直径約3キロの巨大隕石が衝突したと推定され、半径数千キロ以上の範囲に溶けた岩石や破片を飛散させたと見られている。
研究チームは、同湾南方のジョージア州の鉱山の地下で、隕石の衝突で変形した石英や衝突時の破片を多く含む厚さ約8センチの地層を発見。鉱物の化学成分を使った年代測定などで、クレーターと地層の形成時期が一致することを確認した。同州で見つかるジョージアイトというガラス質の希少鉱物も、衝突時の衝撃で飛び散った物質としている。
同湾に噴火口のような陥没構造は10年前に発見されたが、隕石衝突との関連はわかっていなかった。
3500万年前は、第3紀始新世の末期にあたり、次の漸新世との境界に近い。当時は、古い哺乳類から現代型の哺乳類に交代が起きた時期にあたり、この後、哺乳類の科の数は次第に減少傾向に変わる。最近の研究では、ほぼ同時期にほかにも3、4個の隕石衝突があったと推定されている。当時の北米は哺乳類進化の主舞台の一つで、同湾の衝突が生態系や気候にどのような影響を与えたか、分析を進めている。
(読売新聞) - 8月26日21時13分更新