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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040824-00000312-yom-soci
理化学研究所や東大などの研究チームは24日、原子核が超高密度になる新たな現象を発見したと発表した。「原子核以上に高密度な物質を作るのは不可能」という通説を覆す成果で、物質の質量の起源の解明などに役立つとみられる。
原子核は陽子や中性子などで構成されており、それらの結びつき具合で密度が一定に保たれている。研究チームは、高エネルギー加速器研究機構の加速器を使い、K中間子と呼ばれる素粒子をヘリウムに衝突させ、この過程で発生する陽子を観測した。
観測結果を分析したところ、ヘリウムの原子核の中に埋め込まれたK中間子が、陽子や中性子を異常に強く引き寄せ、最も内側で通常の原子核の10倍という超高密度の状態が発生したことが判明した。さらに、この原子核は、円形ではなく、ひょうたん形の異常な形になっているとみられることもわかった。
これまで、原子核の密度は一定不変とされ、中性子星などの天体以外では原子核が最も密度が高い物質と考えられていた。
理研の岩崎雅彦・主任研究員は「従来の原子核の常識では理解しがたい状態が見つかった。この研究を進めれば、高密度な天体の性質や『素粒子がなぜ質量を持つのか』という謎の解明につながるかもしれない」と話している。
(読売新聞) - 8月24日19時34分更新