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http://www.asahi.com/science/update/0714/001.html
長崎県の雲仙・普賢岳で、90年に始まった平成噴火のマグマの通り道(火道)の掘削に成功、火道の中でマグマが固まってできた岩石試料を採取したと産業技術総合研究所や東京大、九州大などのグループが13日発表した。噴火後まもない活火山の火道掘削は世界初という。43人の犠牲者を出した91年6月の火砕流など一連の噴火の解明をめざす。
研究グループは、山頂北側の標高約850メートルの地点から斜めに約2キロ掘り進めた。普賢岳のほぼ真下、標高約マイナス140メートルで平成噴火の火道に到達した。火道は少なくとも三つの岩脈から構成されており、計20メートル以上の幅があった。
岩石試料の組成が、火砕流を発生させた溶岩ドームと似ていることなどから「平成噴火の火道に間違いないだろう」(中田節也・東大地震研究所教授)と判断した。
岩石には火山ガスが大量に抜けた形跡がなかった。普賢岳の噴火は、爆発的な噴火ではなかったことから、さらに火口近くで抜けたと考えられるという。
採取地点の温度は200度程度と推定され、予測した500〜600度よりも低かった。予想より多い地下水が循環して熱を下げた可能性があるという。
平成火道の北側には、マグマが上昇できずに噴火に至らなかったことを示す岩脈もあった。他にも、約200年前と推定されるものなど昔の噴火を起こした火道も複数見つかった。
(07/14 09:16)