現在地 HOME > 掲示板 > 地震・天文11 > 276.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
【2004年7月5日 NASA News Release / Chandra Photo Album 】
NASAのチャンドラX線観測衛星による観測で、天の川銀河系の中心付近に高温のガスが広がって存在している証拠が発見された。ガスの温度は1億度にも達しているが、その原因はわかっていない。
天の川銀河系の中心。色はエネルギーに応じて着け られている(提供:NASA/CXC/UCLA/M. Muno et al.) |
高温の原因として、さまざまな候補があげられている。超新星による衝撃波が起こす磁気嵐、または、超新星の衝撃波によって作られる高エネルギー陽子と電子などだ。しかし、いずれの仮定も問題がある。得られたスペクトルは高エネルギー粒子による加熱と一致しておらず、さらに銀河系中心の磁場の構造はこのような現象を起こすには不適なのだ。超新星爆発の発生率そのものが低すぎるという問題もある。
また、実際には未発見の点状の発生源がこの領域に集中しており、それが拡散して見えているだけではないかという考え方もある。しかし、この考え方を説明するには20万個以上の発生源が領域内に必要とされるなどの問題がある。謎は深まるばかりだ。