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(回答先: 「特命リサーチ200X」東海地震に関する番組をビデオで観ました [ストップ浜岡] 投稿者 なるほど 日時 2004 年 3 月 25 日 01:08:24)
「特命リサーチ200X」東海地震に関する番組の要点をまとめたワード形式のファイルが下記URLからダウンロードできます。
http://srd.yahoo.co.jp/PAGE=P/LOC=P/R=15/*-http://www.sonotoki.net/2004,3,7%20200X-2.doc
テキスト形式になってしまいましたが、ファイルの本文を転載します。
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特命リサーチ200X−2
東海地震発生の危機・・・あなたならどうする!?
地震大国日本・・・昨年1年間でM5以上の地震は173件
M7の地震は4件も発生
原因は日本は北アメリカプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレート、による4つの岩盤が重なり合う上に存在するからである。
現在最も警戒されている大規模地震「東海地震」・・・
専門家の間ではいつ起きてもおかしくないと言われている。それはなぜか?
地震防災対策強化地域判定会 溝上 恵氏
「東海地域の震源域の下では 海の岩盤が陸の岩盤を押し縮めて、歪みが今
臨海状態に達しているので 明日、今日にでも地震が起きても不思議ではない状況」
東海地震はおよそ100年から150年の間隔で発生
それに伴い、必ず南海、東南海地震もそれと同時、もしくは時間を置いて発生しており
3つの地震には連動した動きが見られる。
ところが1944年には東南海地震、その2年後には南海地震が発生しているが
東海地震は1854年の安政東海地震を最後に150年発生していない。
そのため東海地域はプレートの歪みが臨界状態に達し、地震がいつ起きてもおかしくない状態。
溝上氏
「現時点では東海地震が単独で起きると考えていいと思うが、これから20〜30年
東海地震が起きないとすると東南海、南海地震が起きる確立が高まり、今の東海地方と
同じく臨界状態になる。そのために東海地震と連動して3つの地震がおきる可能性が高まる」
仮にこの3つの地震が同時発生した場合・・・・
神奈川から宮崎---------震度6弱 史上かつてない大惨事。
・・・・・果たして地震の被害から逃れることはできるのか?
●東海地震の対応マニュアルとは?
2001.11
政府の「中央防災会議」は東海地震の震度予測を発表。
東海地震の想定規模 M8.0
☆M8.0という地震規模はどれほどの大きさか?
溝上氏
「地震のマグニチュードは1違うとエネルギーにして32倍ほど違う。
(阪神大震災を起こした)兵庫県南部地震のマグニチュードが7.3
東海地震のマグニチュードは8.0。この違いはエネルギーに換算すると約10倍になる」
◇東海地震の被害想定
建物被害 約23〜46万棟
死者数 約4100〜9200人
重傷者数 約11000〜15000人
経済的被害 約37兆円
溝上氏
「東海地震が起きると大きな被害は避けられないが予防対策として家屋の耐震化などで被害を軽減できる。同時に東海地震の発生が近づいた時、気象庁、政府から情報が発信されるので情報を聞いて内容を理解し、指示に従って避難行動を取れば被害が少なくなる」
東海地震は1978年から気象庁により監視を開始していて、予知の可能性がある地震である。
<危険レベル>東海地震に関して発せられる情報
LEVEL1 東海地震 観測情報
LEVEL2 東海地震 注意情報
LEVEL3 東海地震 警戒宣言
ちゃんと避難行動できれば死者数は4分の1程度まで抑えられる。
☆東海地震「警戒宣言」発表!?その時あなたはどうすればいいのか!?
・・・地震情報から何を知り、どんな行動をとるべきか?
●東海地震警戒宣言 シュミレーション+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
200X年X月X日 8:10AM
気象庁地震現業室(日本各地の地震観測データが24時間体制で監視されている)
天竜で2倍の歪みを計測。(観測ポイントは19箇所)
「前兆すべり」(地震発生の直前に陸側のプレートが反対方向に動き始めること)発生の懸念。
↓
観測情報(LEVEL1)発表
一箇所で見られ歪みの異常が前兆現象の可能性がある場合に発表。
(「観測データの変化が地震の前兆とは限らないので調査中」という意味)
TVでは、字幕スーパーなどで表示する。
☆観測情報がでた場合にやるべきこと
・その後の情報に注意し、身の回りの確認作業を行う。
* 避難リュックの用意・確認
* 家具転倒防止 ・確認
11:45AM
藤枝でも、通常の2倍の歪み発生
↓
注意情報(LEVEL2)発表
2箇所の歪みの異常が地震の前兆との可能性が高まった場合に発表。
TV、ラジオでは特別番組に切り替えられる。
☆注意情報が出た場合にやるべきこと
・テレビ、ラジオから伝えられる情報の収集
東海地震観測の状況
地震発生時の対処に必要な情報・・・電話など通信網の情報
交通網や避難場所などの情報
診療可能な病院の情報
生活必需品の確保についての情報
〇注意情報で予想される混乱
1.電話の不通・・・災害用伝言ダイヤル171の利用
伝言を残す場合 「171」→「1」→「自宅電話番号」(最大30秒まで)
伝言を聞く場合 「171」→「2」→「自宅電話番号」
2.主要道路の大渋滞 ・・・注意情報の時点では新幹線・在来線はほぼ通常通り運行の予定なので災害対策地域から外への移動は電車を利用したほうがよい
3.病院の閉鎖・・・充分な耐震性のある病院では通常通り診療予定
そうでない病院の入院患者は転院準備、家族に引渡し、外来閉鎖。
通常通り診療が行われる病院名はメモをとっておくこと!!
4.スーパー・コンビニへの人々の殺到・・・
混乱を避けるため、家にあるものを有効利用。
保存のきく食料などをまとめて脱衣所やトイレにおく
12:20AM 気象庁にて 地震対策強化地域判定会(地震学の専門家6人を中心に構成)
ここで地震発生の危険性が高いと判断されると「東海地震予知情報」の発表を検討
(同じ頃 榛原地区の歪みの異常発生)
→榛原西部のプレート境界で前兆すべりが発生
↓
東海地震警戒宣言発表!!(首相官邸にて、内閣総理大臣より)
〇警戒宣言により予想される混乱
1.在来線の停止・・警戒宣言後「運行停止が決まっている主な区間(東海地区)
* 新幹線(名古屋〜東京)
* 東海道本線(尾張一宮〜熱海)
* 中央線(瑞浪〜南木曽)
* 関西線(名古屋〜桑名)
* 紀勢線(桑名〜三瀬谷)
警戒宣言後「運行停止が決まっている主な区間(首都圏)
* JR東海道線(藤沢〜熱海)
* JR中央線(高尾〜上野原)
* JR青梅線(青梅〜奥多摩)
* JR相模線(橋本〜厚木)
* 小田急線(相模大野〜小田原)
* 小田急江ノ島線(長後〜片瀬江ノ島)
2.主要道路の大規模規制・・警官が交通規制を開始
(緊急車両、物資輸送車に備え、一般車は通行禁止)
外部から災害対策地域への車の乗り入れ禁止(バス・タクシー含む)
災害対策地域を走行中の車は通行をやめ、車両を乗り捨てる
(エンジン停止後 キーをつけたまま、ドアロックしないで)
3.商業区域の機能停止・・地域内の百貨店は注意情報or警戒宣言時に閉店。
警戒宣言後、金融機関は営業停止
(ATMは稼動)←しないところも一部あり
●警戒宣言下の待機場所は自宅(耐震性が確保されている場合)
☆自宅での待機に不安がある場合(沿岸部、山間部なども)避難所へ移動。
指定避難所への出入りは警戒宣言後に可能となる
☆ 食料品など、用意がなくても買い物に行くよりも避難優先
(警戒宣言後、物資輸送始まるため)
☆この時点で、地震発生後の断水に備え、生活用水の貯水・確保を!!
☆休む場合は窓ガラスのない場所、出入り口に近い場所を!
翌朝 警戒宣言解除
空振りに終わった災害対策→約1700億円の経済損失が発生
警戒宣言が発令されなければ、死者約9200人 経済損失約37兆円
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
東海地震は本当に起こるのか?
防災科学技術研究所 松村正三 博士
「東海地域を中心に微小地震という非常に小さい地震を観測してきたが、最近になって活動に少し変化が見えてきた。」
(微小地震とはプレート内で発生する無感地震のこと)
東海地方の微小地震 発生数の変化(ユーラシアプレート・フィリピン海プレート)
1980年〜の17年間微小地震の数はほぼ一定
ユーラシアプレートでは1997年、フィリピン海プレートでは1999年から発生数が減少。
↓
東海地震発生が近づいたことを示す可能性
「微小地震の発生数は全体が減っているのではなく、一部は増えている(松村博士)」
↓
局所的な歪みが限界に達したとき東海地震発生の可能性あり
松村博士
「微小地震の発生数の変化が、仮に東海地震につながるとすれば、地震発生までどのくらいもつのか類推するために過去の事例を調べたら、地震活動が増加した部分の面積が大きければ大きいほど長い間もちこたえれると言う結果が得られた。
東海地震の場合に当てはめると異常現象のスタートから7年くらいはもつだろう」
計算上ではフィリピン海プレートでは2006年、ユーラシアプレートでは2004年に東海地震発生!?
⇒要注意の状態から、元に戻ることもあるので、東海地震にすぐ結びつくとは限らない。
☆前兆すべりが海底で起こった場合は、東海地震の発生は事前に予測できない!
日頃からの大地震に備えた防災意識が大切。
(地域の防災活動に参加・自宅の耐震性チェック)