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富士山の幅、南北方向に1センチ縮む 噴火場所影響か
http://www.asahi.com/science/update/0426/002.html
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富士山が南北の方向にわずかに縮んでいることが、産業技術総合研究所(産総研)による全地球測位システム(GPS)の観測でわかった。富士山は南東から北西方向へ火口が並んでおり、次の噴火もその想定で防災マップが作られている。今回の観測により南北方向の力がかかっている可能性が出てきたことで、今後の観測経過によっては防災マップの見直しも必要になりそうだ。
産総研は、将来の噴火に備えて富士山の変動を観測。季節変動を除くために比べた03年冬と04年冬の値で、南北17キロ離れている観測点間が約1センチ短くなっていた。東西に14キロ離れている観測点間はほとんど変化がなく、南北方向に力を受けていることが示唆された。
一方、東海や関東地方も含めてより広域で観測している国土地理院が96〜04年までのGPS観測値を使って分析したところ、伊豆半島北部から富士山にかけて圧縮するようなひずみは見られず、産総研と同様に「南東―北西方向圧縮」に反する結果が出た。
富士山一帯の陸側のプレート(岩板)は、伊豆半島などを載せたフィリピン海プレートにより南東から北西方向に押されており、この力を受けて富士山はこの方向にマグマの通り道や火口が延びていると考えられている。防災マップも、過去に火口ができた地域の周辺に新たな火口ができると推定して作製中だ。
産総研の須藤茂総括研究員は「力を受ける方向が変化した可能性もあり、噴火の恐れがある範囲の見直しが必要になるかもしれない。ただし、精度が悪い部分があるので継続観測が必要だ」と話している。
(04/26 08:26)