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神岡町で60年以上前に発見された石が、国際隕石(いんせき)学会から「Kamioka」(神岡隕石)として認定され、今月29日に改修オープンする県立博物館(秋田市金足、佐々田亨三館長)に展示されることになった。19日、所有者が県庁で記者会見して発表した。
石は全体が焦げ茶色、長さ約三センチの楕円形で重さは約30グラム。「普通コンドライト」と呼ばれる、隕石としては地球への落下頻度が最も高い種類だという。
所有者は秋田市寺内の元教員小西和喜さん(77)。小西さんによると、昭和17年ごろ、神岡町神宮寺の実家近くで、小西さん方の使用人が拾った。使用人は空から落下する物体を目撃、落下地点と思われる地面のくぼみから石を掘り出したという。小西さん方に届けられた石には、温かみが残っていたという。
その後、石の行方は分からなくなっていたが、平成14年の夏、小西さんが秋田市の自宅で保管していた風鎮の木箱をたまたま開けたところ、和紙に包まれた石に気付いたという。
小西さんは母親から自宅に隕石があると聞かされていたため、石の鑑定を県立博物館に依頼。博物館が秋田大工学資源学部を通じて国立極地研究所(東京都板橋区)に鑑定を依頼した結果、日本で50番目の隕石であることが確認された。国際隕石学会もことし3月までに隕石と認定、近く正式リストに登載されることになった。
小西さんは神岡隕石を県立博物館に寄託。同館は、生物や地質など秋田の自然を実物資料で見ることができる自然展示室に展示する。同館には1900年以前に発見された仙北隕石(仙北町、複製)と1920年ごろ発見された白岩隕石(角館町)が展示されており、神岡隕石の展示によって、これまでに県内で見つかった3つの隕石すべてがそろう。
小西さんは「隕石が自宅から出てきたときは驚いた。展示によって多くの人に見てもらうことは、元教員として感無量」と話していた。
<写真:県立博物館に展示されることになった神岡隕石(国立極地研究所提供)>
(2004/04/19 20:01)