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地球から約6000万光年離れた場所にある「おとめ座銀河団」の周囲に10万〜1000万度の高温ガスが存在する可能性が高いことを、宇宙航空研究開発機構と名古屋大などの共同研究チームが、欧州宇宙機関(ESA)のX線天文衛星「ニュートン」を使った観測で明らかにした。宇宙にある物質の大半が、銀河団と銀河団をつなぐクモの巣のように分布する高温ガスとして存在することを示す成果で、22日から名大で開かれる日本天文学会で発表される。
[3月21日17時2分更新]
■ 宇宙論を補強、宇宙空間「温かいガス」観測に初成功【読売新聞】
銀河と銀河の間を満たしているとされながら、これまで観測できなかった「温かいガス」をとらえることに、宇宙航空研究開発機構などが初めて成功、22日、名古屋市で開かれた日本天文学会で発表した。
現在の宇宙論を補強する観測結果で、宇宙の成り立ちに迫る研究として注目されそうだ。
これまでに観測できた星や銀河、1000万度以上の超高温ガスなどの質量を全部足しても、宇宙論が想定する物質の量の2割から4割にしかならず、残りは謎のままだった。温度が10万度から1000万度ある「温かいガス」はその有力候補と考えられていたが、強い光やX線を発しないため観測が難しかった。
研究者は、このガスが特定の波長を持つ光線を吸収することに着目。地球から約30億光年の所にある天体の光が、約6000万光年のおとめ座銀河団を通過する際、この波長の光線が減少することを観測、ガスの存在を裏付けた。
今回の観測で、おとめ座銀河団周辺のガス量がかなり多いことが分かり、これを宇宙全体に当てはめて計算すると、物質の不足分の大半を「温かいガス」が占める可能性が強いという。
[3月22日20時17分更新]