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04/16 07:55 首都圏のウタリに集いの場 レラ・チセの長谷川さん
「首都圏のウタリ(同胞)が気軽に集まれるように」と開いたア
イヌ料理店レラ・チセ(東京都中野区)は昨年五月、開店十周年を
迎えた。店名は「風の家」を意味するアイヌ語。「アイヌ文化が風
に乗って広がるように」と、願いを込めた。
店を運営する「レラの会」会長の長谷川修(はせがわ・おさむ)
さん(56)は北海道旭川市生まれで、山梨県に住む。祖母は「民
族衣装で町に出るほど、アイヌに自信を持っていた」。長谷川さん
は高校卒業後に上京し「アイヌをやめよう」とも思ったが、一九九
二年ごろ、レラの会前会長の佐藤(さとう)タツエさんらと知り合
ってあらためてアイヌ文化を勉強。開店の儀式では祭司を務めた。
当時は「アイヌ新法」が盛んに議論され、支援者で店はにぎわっ
た。「先住民の十年」も始まり、会の仲間は全国で民族舞踊を披露
した。ところが九七年、アイヌ文化法が成立後は徐々に注目されな
くなり、客足が落ちた。タツエさんは「店はなくしちゃいけない」
と、家賃の高い早稲田から移転。経営がようやく軌道に乗ったおと
とし末、七十歳で亡くなった。
長谷川さんは「今こそ原点に戻り、アイヌ本来の精神を大切にし
たい」と語る。おととし、北海道を離れて亡くなったアイヌ一人一
人のため、先祖供養の儀式・イチャルパを始めた。
「レラ・チセは東京で唯一、自分たちの場所。胸を張って『おれ
はアイヌだ』と言える社会になれば、店はいらない。店があること
自体が、日本社会への問題提起だ」
20050416 0755
[2005-04-16-07:55]
04/16 07:55 首都圏のアイヌ民族
首都圏のアイヌ民族 東京都は1988―89年の実態調査で、
都内の世帯員総数を約2700人と推計。60年代からの高度成長
期に、経済的理由や差別を逃れようと、北海道から上京した人が多
かった。日本には民族構成別の統計がなく、正確な人口は不明。
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[2005-04-16-07:55]