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@島根の刑務所誘致
工場と大学、そして刑務所。地方が生き残りのために誘致を競う三本柱である。このうち工場誘致は、海外進出との競争が激しくなって苦戦が続く。大学に目を向けると、少子化の影響で誘致どころか最近は縮小、撤退の時代。そんな中で刑務所誘致が脚光を浴びている▼島根県旭町の旭拠点工業団地に刑務所誘致が決まった。全国から六十カ所以上が名乗りを上げ、激しい誘致合戦を繰り広げた。超激戦をくぐり抜けた決定に「地域活性化に与える効果は計り知れない」と過疎にあえぐ地元は喜ぶ▼同団地の敷地をそっくり充てる刑務所の収容定員は二千人で、国内最大規模。刑務所職員とその家族を含めると、三千三百人以上の人口増が見込まれる。旭町の現在の人口が三千百人なので、刑務所を核にもうひとつ新たな町が生まれる計算である▼その経済効果は年間三十五億円と試算されている。受刑者を含む人口増に伴って町に入る地方交付税が増える。受刑者の給食サービスや刑務所職員の消費活動などで地域経済が潤う。そうしたキャッシュフロー(オカネの流れ)は、刑務所が存続する限り途絶えることがない▼工場誘致のため県が造成したこの団地では、誘致がほとんど進まず広大な敷地が売れ残っていた。このままでは膨大な負債が残り、その損失が県民負担にかかってくるところだった▼犯罪者が急増し、全国的に刑務所が不足している。その新設需要が地域活性化の救世主となる。工場も大学もその力がなくなりましたと肩を落とすなかで刑務所誘致だけが気を吐く。それでも誘致できれば結果オーライという乾いた計算が、過疎地の窮状を物語る。(前)
('05/04/01)
僕も自らの信念によって刑務所に入ったことありますが、刑務所って世の中の矛盾を懲罰の威嚇で封じ込めようという機関なだけなんですね。刑務所も足りなくなったというのは、体制変革の必要性を示していると思いますが、それが崩壊しつつある過疎地の誘致対象になってるって、結構笑えないですね。
刑務所呼ぶぐらいなら、革命家になってほしいですね。