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関東はガスだらけ「掘削したらどこからでも噴出する」
関東平野の地下はメタンガスだらけ−。約22時間にわたって燃え続けた東京都北区の温泉掘削現場での天然ガス火災。警視庁赤羽署は12日、出火原因などを調べるため、東京消防庁や東京都と合同で実況見分。掘削を請け負っていた「明間ボーリング」(秋田県大館市)関係者からも事情を聴く方針だ。専門家は、関東地方南部の地下には広範囲にガス層が分布しており、掘削する際はガス噴出に注意が必要と指摘している。
都土木技術研究所地象部によると、江東区と江戸川区にまたがる荒川河口付近には「東京ガス田」と呼ばれるメタンガス田が存在。かつては採取されたガスが近隣工場の燃料などに使われていたが、地盤沈下の恐れから昭和47年末に中止された。
今回の現場は荒川河川敷に近いため、東京ガス田の一部と指摘する専門家もいる。
一方、東京都東部から茨城県南部、千葉県北部、埼玉県東部、川崎市周辺など関東南部には広範囲にわたってガスを含む地層が存在しており、千葉県九十九里町では昨年7月、「いわし博物館」で室内に充満した天然ガスが爆発し、2人が死傷する事故も起きている。
同部の研究員は、東京ガス田はこうした「南関東ガス田」とも呼べる広範囲に存在するガス田の一つと指摘。「関東南部では、掘削したらどこからでもガスが噴出する可能性はあり、注意が必要」としている。
最近の温泉ブームで、都心部でも温浴施設の建設が相次いでいる。都環境衛生課によると、都内での掘削許可は平成14年度に9件、15年度7件、今年度は既に11件出されている。
火災が起きた温浴施設「ひかりの湯(仮称)」の事業主である三ツ矢林業(台東区)は昨年8月に掘削許可を取得し、深さ約1500メートルまで掘り進んでいた。
12日17時00分 社会一覧
情報提供:夕刊フジ
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__984105/detail