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http://www.asahi.com/national/update/0120/024.html
東京都町田市の教育委員会は、今春の卒業式・入学式で児童・生徒が校歌などと同じ声量で国歌(君が代)を歌うことができるよう、事前に指導することを定めた通知文を市内約60の小中学校長に送った。都教育委員会は、昨年の卒業・入学式で「国歌斉唱」の際に起立しなかった教員らを200人以上処分しているが、児童・生徒の声の大きさまでは指示していない。都教職員組合町田支部は近く、同市教委に「歌唱の強制があってはならない」と、通知の撤回を申し入れる。
通知は昨年12月16日付で出された。卒業式・入学式の重点項目として、「国旗及び国歌について十分な事前指導を行う」とあり、「特に、国歌については、ほかの式歌と同様の声量で歌うことができるよう指導する」としている。
さらに、1月から3月までの国歌の事前指導の計画書や、式当日の実施状況の報告書の提出なども求めている。
市教委によると、昨年4月の定例会で、教育委員の一人から「式場で国歌の声が小さい。きちっと歌わせてほしい」と要望があったことがきっかけで、通知に盛り込んだという。
式当日の声の大小や、前日までに声出し指導をどのように行ったかについては、報告を求めないという。「国歌だけ声量が違うのはよくない。事前指導については各学校に任せる。子どもに自信を持って歌ってもらうためで、強制ではない」と市教委指導課は話す。
一方、都教組町田支部は「これまでの教師への強制に加え、今回は生徒の内面にも踏み込むもの。思想・信条や国籍・宗教上の理由で歌えない小中学生もいる」と通知を問題視する。近く、内容の撤回を求める要望書を市教委に提出するという。
(01/20 17:41)