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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041129-00000004-cnc-l25
【滋賀県】ブラックバスの大量繁殖による生態系の乱れが指摘される琵琶湖に、近年、大型化するフロリダバスが大量に侵入していることが専門家の調査で分かった。密放流の可能性もある。以前から生息するノーザンバスとの交雑が進み、体長の大きな個体が繁殖することによる影響も懸念される。
調査は、元香川県水産試験場主任研究員の横川浩治さんや、琵琶湖博物館の中井克樹主任学芸員らが2000年から03年にかけて採集したバスで行い、9月下旬、日本魚類学会で発表した。
ブラックバスは北米原産。日本にはオオクチバスとコクチバスがいる。北米大陸中北部に分布するノーザンバスと、フロリダ半島に分布するフロリダバスは、ともにオオクチバスの亜種。琵琶湖での1997年までの調査では、すべてノーザンバスでフロリダバスは確認されていなかった。
ところが今回の調査で、西浅井町、守山市、大津市、志賀町で採集した194匹の遺伝子を調べたところ、純粋なノーザンバスは2割にも満たなかった。大半が交雑個体で純粋なフロリダバスも見つかり、湖内で雑種化がかなり進行していることが分かった。
フロリダバスは、大型化するため全長が70センチを超えることもある。強い「引き」が釣り人に魅力といい、国内では88年に奈良県下北山村の池原ダムに約1万匹放流された。このほか、89年には鹿児島県で養殖された記録がある。
これらのフロリダバスがどのような流通経路に乗ったかは不明だが、中井さんは「90年代半ばから後半にかけて、琵琶湖に大量のフロリダバスが放たれた可能性が高い」とする。実際、琵琶湖でのブラックバスの釣果は、80年代は50センチ前後だったが、2000年ごろから60〜70センチも出始めている。
琵琶湖で交雑が進む現状について、中井さんは「何が劇的に変わるかは分からない」としながらも、「個体が大きくなり、これまで(バスが)食べられなかった(大きさの)魚も捕食されるだろう」と話す。ホンモロコやニゴロブナなど、在来魚のさらなる減少も予測される。
(中日新聞) - 11月29日10時44分更新