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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041020-00000007-nnp-l43
【熊本】 昭和初期に絶滅しながら、県が復元に成功した国内最大級の地鶏「天草大王」から取ったスープを使ったラーメンを、本渡市中央新町でお好み焼き店を経営する木場廣幸さん(53)が商品化、今月から期間限定メニューとして販売を始めた。十二月末まで。木場さんは「お客さんの反応を見ながら改良を加え、ゆくゆくは『地ラーメン』として広げていきたい」と意気込んでいる。
木場さんは、昨年も天草大王からとったスープと具材を使い「天草大王チャンポン」を売りだした。あっさりしながらコクのある味が人気を呼んだが、天草大王自体が入手困難だったため、三カ月で約百十杯の販売にとどまった。
現在も天草大王は、予約から入手まで二週間前後かかるが、スープ用の鳥殻の流通も始まり最大で月百杯分のスープ確保のめどがたち、昨年は断念したラーメンの開発とチャンポンの復活に取り組んだ。
スープは天草大王と数種類の野菜を約七時間、中火で煮込んでつくる。普通の鳥殻スープから取る場合は三時間ほどだが、じっくり、コトコトと煮込むことで、大きな体を支える太い骨の髄液までしみこんだ澄んだスープが取れる。
木場さんは「コクの深さは天下一品。しかも健康的。ぜひ味わってほしい」とPR。天草大王ラーメンは六百五十円、天草大王の空揚げと、鶏飯で作った焼きおにぎりなどとのセットで千円。“復刻版”天草大王チャンポンは単品七百五十円。いらっしゃ〜い亭・木場さん=0969(23)3414。
■天草大王
明治から大正にかけ天草地方で飼われた日本最大級の肉用鶏。雄で体高90センチほど、体重は6―7キロだった。主に福岡・博多に水炊き用として出荷。「シコシコして美味」と評判で、博多水炊きを名物料理に押し上げたといわれている。しかし、産卵数が少なく繁殖が難しい上、昭和初期の不景気で需要が減り、絶滅。県が1992年から10年をかけ、ランシャンとシャモなどの配合を繰り返し復元に成功した。
(西日本新聞) - 10月20日2時26分更新