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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041010-00000502-yom-soci
古式捕鯨発祥の地・和歌山県太地町が、日本固有の食文化「鯨料理」を守るため、学校給食での復活を計画している。ハンバーグやシューマイなど子どもが好きな献立を試作、子どもや栄養士らにも好評で、コストなどを計算し、将来は全国の自治体への売り込みも視野に、〈懐かしの味〉の普及を目指す。
商業捕鯨が一時停止になった1988年から供給量が激減。高級食材となり、各地の学校給食のメニューから消えた。太地町は今年9月、固有の食文化を守る運動をと、町職員らで鯨給食普及チームを編成。地元の宿泊施設の料理長にメニューづくりを依頼した。
ハンバーグやメンチカツなどを試作し、2回にわたって小学生や学校栄養士、給食調理員らに試食してもらったところ、「こんなに色々な料理になるなんて」「さっぱりしていておいしい」と上々の評判だった。
調査捕鯨が認められている「日本鯨類研究所」(東京)や鯨肉販売業者などにも趣旨を説明し、年間60トン(75万人分)の胸肉を提供してもらうめどがついた。今後、調理時間や費用も計算して給食に適したメニューを選び、流通ルートを確保し、各地の教育委員会などにPRしたいという。
三軒一高町長は「鯨を給食で食べたという世代が、〈鯨肉文化〉を支えてくれた。高たんぱくでコレステロールが少ない健康食品を廃れさせないよう努めたい」と話している。
(読売新聞) - 10月10日12時4分更新