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全国知事会など地方6団体の代表は5日、補助金削減案に反対する中央省庁が市町村などに圧力をかけているとして、細田官房長官に対応するよう申し入れた。6団体は国土交通省と林野庁が市町村議会などに対して、補助金存続を求める意見書の「ひな型」を示して採択するよう働きかけたり、結論を誘導するようなアンケートをもとに補助制度堅持を訴えたりしている、などと具体例を指摘している。
全国知事会長の梶原拓・岐阜県知事は5日、「改革案に対する反対・妨害などと思われる実態」と題した報告書を細田長官に手渡した。9月に都道府県や市町村に照会して事例を集めたもので、(1)国交省や林野庁が、地方議会に補助金存続の意見書採択を働きかけた(2)国交省河川局長名の市町村長あてメールで、不安を増幅させた(3)国交省と関係が深い全国治水砂防協会(東京)が市町村長に対して、あえて誤解を生じさせる質問のアンケートを実施し、補助制度堅持の結論を誘導している、と指摘した。
国交省河川局が地方整備局を通じて九州の自治体に働きかけたとされる意見書案や、林野庁職員が市町村に持ち込んだ意見書の「ひな型」、河川局長が市町村長あてに出したメールが、資料として添付された。
これらの資料の中で、国交省、林野庁側は、建設国債を財源とする公共事業の補助金が地方への税源移譲に結びつくかどうかとの議論が決着していない点を強調。「補助金廃止が新たな地方負担につながる恐れがでてきた」などとして、市町村などに対して反対するよう求めている。
梶原氏は細田長官との会談後、「内閣の基本方針に反する行為はフェアプレーではない。各大臣の足元でこうした行為が頻繁に行われるのはいかがなものか」と述べ、強い不満を表明した。
細田長官は記者会見で、梶原氏に対して「いろんなやりとりをしながら、最終的に(来年度予算は)決まる。その経過のやりとりなどは、大きな流れの中に組み込まれていくものだ」と語ったことを明らかにした。
一方、国交省の清治真人河川局長はメールを送ったことは認めたうえで、「ある方向からは不安をあおっているように見えるのかもしれないが、私は必要な知識を伝えようとしている」と反論した。
また、林野庁の山田寿夫・計画課長は、意見書のひな型は林野庁の作成ではないと否定。「出先の担当者が市町村を回って治山事業の重要性について理解を求めている」と述べた。
アンケートを実施した全国治水砂防協会の事務局は「誤解を受けるかもしれないが、補助金を受けた事業が廃止されるのは事実だ」と話している。
(10/06 00:33)
http://www.asahi.com/politics/update/1006/001.html