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六諭衍義を漫画化 程順則ゆかりの久米崇聖会発刊【琉球新報】
http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/2004/2004_09/040930eb.html
更新 2004年9月30日 木 14:39
琉球の学者・詩人として活躍した程順則(名護親方、1663―1734年)が中国から持ち帰り、久米村子弟らの道徳と中国語の教科書として用いられていた「六諭衍義(りくゆえんぎ)」が、漫画で現代によみがえった。「小中学生のための現代版 六諭衍義大意」で、程順則同様、久米36姓の子孫らでつくる久米崇聖会(源河徳博理事長)が「善悪の判断や、命の大切さも含め、社会生活を営む上での基本的な教えに触れてほしい」と発刊した。
同書は、原書の内容から「孝順父母」(父母に孝行し言いつけを守る)、「尊敬長上」(年上の人を敬う)、「教訓子弟」(子弟を教え導く)など、現代生活でも求められる考え方を選び編集。琉球国で初の学校「明倫堂」を創設した程順則の生涯も紹介している。
監修は那覇市教育委員会の古塚達朗文化財課長、脚本は宮城一春、漫画は喜名朝飛、新里堅進の各氏。
7000部印刷、うち約4000部は那覇市教育委員会(仲田美加子教育長)を通し、市内の小中学校に寄贈する。
程順則が持ち帰った原書は薩摩を経て1719年、将軍徳川吉宗の目にも留まり、日本語で内容も分かりやすくまとめられた「官刻六諭衍義大意」などとして、全国の寺子屋でも使用されたという。
同会は昨年も同様の趣旨で大人向けに活字だけの「六諭衍義」を刊行。これに仲田教育長が「子どもたちにも分かりやすく伝えたい」と提案、漫画化につながった。
仲田教育長は「徳育が求められる今に必要な教え。当時の将軍にさえ認められるほどの、郷土の偉人のすごさも子どもたちに伝えたい」と刊行を喜ぶ。しかし「女性に対する意識や役割など、現代生活にはマッチしない部分もあり、伝える側の力量も問われる」と指摘も。
同書の学校現場での具体的な活用方法については、今後検討するという。
同書は税込み630円。問い合わせは久米崇聖会098(868)8598(ファクス兼)。