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京都府南部を襲った局地的豪雨で冠水した道路(7日午後6時55分ごろ、京都市左京区二条通東大路東入ル)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040822-00000007-kyt-l26
各地で集中豪雨が多発する中、大量の雨水が下水道などで処理しきれずにあふれる「内水はんらん」と呼ばれる水害が都市部で問題になっている。今月7日に京都府南部を襲った局地的豪雨でも、京都市内では側溝や下水道があふれ、多くの床上、床下浸水を引き起こした。専門家は「都市部では集中豪雨が増えており、内水はんらんは今後も起こりうる」と警戒を呼びかけている。
川の水があふれる「外水はんらん」に対し、雨水が川に入るまでに地上にあふれる水害を「内水はんらん」という。都市化で地面がアスファルトで覆われ、雨水の大半が下水道に流れ込むようになったのも原因の一つとされる。
京都市上下水道局のまとめによると、7日の集中豪雨がもたらした床下、床上浸水はこれまでに左京、東山、山科の各区で計190戸を確認した。市は浸水の原因を調査中だが、川があふれていない地域でも被害が広がっており、「内水はんらんがあったのは間違いない」としている。
広い範囲で浸水した左京区北白川一帯では、側溝やマンホールから水があふれた。床下浸水した住民は「水が引いても下水の悪臭が残った。夏場なので衛生面が気になる」と心配する。
市は地下に大きなトンネル状の貯留施設を建設するなど、10年に1度の確率で起きる大雨(時間雨量62ミリ)に対応できるよう下水道整備を進めている。だが、進ちょく率はまだ十数%程度で、完成しても7日に左京区鹿ケ谷で観測した102ミリもの豪雨は処理しきれない。
都市水害に詳しい京都大防災研究所の戸田圭一教授は「都市部ではヒートアイランド現象で発生した雨雲による集中豪雨が増えている」と指摘。「内水はんらんは、短時間のうちに至る所で起きるため、予測が難しい。大雨が降った場合、常に市民は警戒する必要がある」と話している。
(京都新聞) - 8月22日10時51分更新