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政治・選挙板でも紹介のあった「首大非就任者の会」の話です。
この新大学では、東京都の方針に合わない教育や研究は切り捨てられる仕組みが組み込まれているとして、「首大(クビダイ)」構想に反対し、就任承諾書を提出しなかった東京都立大学の教員が「首大非就任者の会」を結成している。
「首都大学東京」の7月の認可は見送りになったが「首大非就任者の会」では、昨年8月以降の都立大文系3学部からの教員流出の実態について、このほど調査結果を発表した。
それによれば、本人が望めば「首都大学東京」への移行が可能であった教員数に占める非就任者の割合を示す「人材流出率」は、人文学部で約23%、法学部で約44%、経済学部で約47%にのぼる。また、都立4大学全体では、昨年度の教員数合計598人のうち「首都大学東京」に移行しない教員数は113人であるという。
(詳しい調査内容と結果は「25名だけが『首大』への就任拒否をしたわけではない--都立大学文系3学部における人材流出の実態--」でご覧ください。)
首大で行われようとしている「評価なき大学改革」の帰結が、この大量の人材流出である。既に発生した、および今後も継続するであろう人材の大量流出現象は、首大という大学の質を予想し評価するための材料の半分に過ぎない。残りの半分は、今後首大がどのような質の人材の「流入」を促すことができるかである。首大非就任者の会による「東京都による大学破壊の実証的研究」第2弾は、この側面に焦点をあてることになるだろう。
首大非就任者の会のHP(通称クビ・ダイ・ドットコム)では、今後もなぜ首大にNoと言うのかを発表していく予定である。
(鈴木首大)
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