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http://www.janjan.jp/column/0406/0406185680/1.php
ご退場願うしかない〜宮崎県知事公選法違反の疑い 2004/06/22
「○○○○様
安藤忠恕が知事に当選
した場合、○○○○氏の処遇
の実現を約束致します
H15 5・27」
宮崎県知事の安藤忠恕氏(63)が初当選した知事選(昨年7月27日投開票)の直前に、当時の後援会幹部(56)の妻(53)に対し、当選後夫への処遇を約束した念書を書いたとして、この妻がこのほど、公選法違反(買収及び利害誘導)の疑いで福岡高検に告発、同高検から移送された宮崎地検はこれを受理、捜査を開始した。
安藤知事は開催中の県議会答弁で、念書は自筆であることを認めた上で、「メモは異様な雰囲気の中で強いられたもの」と釈明、近く元幹部側を「強要罪」(刑法223条)で告訴すると表明している。
しかし、元幹部と妻は昨年9月、知事公舎で知事に会い、「福祉の窓口役」の仕事を要求、知事は福祉関係の県OBに直接電話し、「相談に乗ってくれ」と依頼し、さらに県OBは現役の関係幹部に取り次ぎ、現役幹部はその後元幹部に会っている。知事はこの紹介の事実も認めており、これでは念書が強要されたとは言い難く、公選法違反の事実を自白しているに等しい。
安藤知事は、松形祐堯前知事の長期県政を徹底批判し、「県政改革」「県民が主役」と訴えて当選したが、目玉の選挙公約を「実態を知らなかった」として、ことごとく覆し県民のヒンシュクを買ってきている(昨年9月13日 『芋幹木刀 羊頭狗肉』)。
県政スキャンダルとしては、かって故黒木博元知事の受託収賄告発事件が発生(1979・昭和54年)、結果は控訴審で無罪となった。しかし、黒木氏は政界から引退へ追い込まれた。
選挙運動では「おどし、すかし」はよく聞く話。どの程度の強要があったか知らないが、「県民が主役」とは聞いてあきれる。本件が立件されるかどうかは地検の捜査結果次第だが、安藤知事が首長としての資質に著しく欠けることは明白といわざるを得ない。
(鈴木康之)