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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040619-00000071-nnp-kyu
全国の子どもに二十七年間にわたってカブトムシを贈り続け、「カブトムシおじさん」として親しまれている福岡県久留米市の酪農業内田龍司さん(52)の活動が存亡の機に立たされている。野積みした堆肥(たいひ)の中で幼虫を育てる独特の飼育法が、十一月に完全施行される家畜排泄(はいせつ)物処理法により違法となるためだ。内田さんは窮余の策として国に「かぶと虫特区」の認定を個人申請する準備を始めた。
内田さんはカブトムシが牛の排泄物に好んで産卵する習性に気付き、飼育法を確立。転作田(約五千平方メートル)に牛ふんと稲わらを混ぜた堆肥を積み、年に一万匹ものカブトムシを育てて学校や幼稚園に贈ってきた。今年も東京や鹿児島などに幼虫をプレゼントし「来年も贈ってください」と礼状が届いている。
同法は悪臭や地下水汚染の防止を目的に堆肥の野積みを禁じる内容で、勧告に従わない違反者には五十万円以下の罰金を科す。この地域を管轄する県甘木農林事務所によると、内田さんの飼育法は違法になるという。地下に防水シートを張り、屋根を設けるなどして規制をクリアする手もあるが、内田さんは「成育環境が変わり、うまく育つと思えない」と否定的で、活動そのものは評価しているという同事務所も「このままでは改善を指導せざるを得ない」と気をもんでいる。
特区は、書類が整って今月中の申請期限に間に合えば、今秋にも結論が出る見通しだ。内田さんは「特区が認められるめどはない。でも、心待ちにしてくれる子どもの夢を壊すような結果にだけはしたくない」と話している。(西日本新聞)
[6月19日14時46分更新]