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【ワシントン17日=本紙駐在・森暢平】沖縄本島北部にしか生息しないノグチゲラについて、米環境保護団体「生物多様性センター」(CBD)が内務長官など米政府高官を相手どり米国の種の保存法上の「絶滅危ぐ種」に指定すべきだとワシントン連邦地裁に訴えた裁判で17日、和解が成立した。
米魚類・野生生物保護局(FWS)は24年前、ノグチゲラを絶滅危ぐ種に指定するよう求める申請書を受け付けていた。米高官側は申請をたなざらしにしていたことを認め、今月末までに申請の手続きを開始し、指定するかどうかの再検討を開始することに同意した。
CBDの太平洋地区の責任者・ピーター・ガルビンさんは「和解によって米当局がノグチゲラを絶滅危ぐ種に指定する方向で動くことを期待する」とコメントした。
ノグチゲラの多くは米海兵隊北部訓練場に生息し、新しいヘリパッドの建設計画で成育環境への影響が懸念されている。ガルビンさんは「裁判でノグチゲラが再び注目を浴びた。絶滅につながるような日米政府の自然破壊がなくなればと思う」と話した。
FWSは1980年、ノグチゲラについての申請を受理。法律では指定の可否を1年以内に決めることが義務付けられている。しかし、FWSは5回にわたって決定を先延ばしにした後、91年以降は申請を一度も見直していなかった。
[5月19日10時40分更新]
世界で沖縄本島北部の山原の山岳地帯にのみ生息する、1属1種の日本固有種である。 分布域が狭いことに加え、天然林の伐採や林道の建設により、生息地が分断され絶滅の危機を 迎えている。また植林により生息地が針葉樹林に転換することも生息環境の悪化を招いている。 生息数は、わずかに90羽程度と推定されている。