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★ 「石漠化」対策に取り組む中国・西南地域の自治体では、山林を伐採して畑作していた山岳地帯農民を麓に移し、山に植林を進めている。「封山育林」政策と呼ばれる。
また、カルスト大地の石灰石を破砕して、棚田を作り、山の保水力の向上を図っている。
10年前に「封山育林」した地域では、実際に、枯死していた森林と谷川が蘇った例もある。困難は、山岳地帯農民の移住と自活援助が容易には進まない点にある。
石漠化対策はまだ始まったばかりで、石漠化の拡大も加速している
中国の森林の消失は日本にも大きな影響を及ぼすだけに、「封山育林」政策の成否が注目される。
中国・西南地域」世界最大規模の54万平方kmを誇るカルスト地形が広がる中国・西南地域には、その壮大な景観から中国のナイアガラとも呼ばれるアジア最大の滝「黄果樹瀑布(こうかじゅばくふ)」と、およそ4km区間に数十個の滝が連なった「九龍大瀑布」がある。この滝の周囲には、中国国内でもめったに見ることのできない植物が群生し、周辺に暮らす人々は、こうした自然から多くの恵みを受けてきた。ところが、このカルスト地形が生み出した自然の芸術ともいえる滝が、水枯れの危機に瀕しているのだ。地球環境の悪化に伴い、自然のサイクルである渇水期と豊水期の差が年々広がり、周辺の村々の泉も枯れて井戸水さえも慢性的な渇水状態のままだ。経済成長に伴う観光客の増加や周辺人口の急増、森林の伐採が環境悪化に拍車をかけ、慢性的な水不足となっている西南地域では、地表を覆う土壌が流出してカルスト大地がむき出しになる石の砂漠化「石漠化」が進行している。そんな悪化していく環境の現状と、そこに住む少数民族の暮らし、石漠化問題に取り組む人々の姿を、黄果樹瀑布・九龍大瀑布を中心に描いていく。
[5月16日 23:25〜23:55 テレビ朝日]
石漠化がわが国の西南地域で拡大【人民網 日文版】
わが国西南部の貴州、雲南、広西などの地で砂漠化に劣らない状況――石漠化が急速に拡大している。2003年末現在、すでに7万平方?`の土地が深刻な石漠化現象を呈している。
貴州省の水城県はその典型的な地域で、歯ブラシで奇麗に磨かれたような大きな石がたくさんある。こうした地域では植生が破壊され、水土流失によって岩石が露出し、土地が砂漠と同じように「石の荒漠化」へと退化している。
これについて専門家は、石漠化地域は、わが国西南部のカルスト地域に集中し、自然条件以外に過度の不合理な開発も石漠化を加速させており、現在石漠化は西北部の砂漠化、黄土高原の水土流失とともにわが国の三大生態系災害のひとつとなっている、と語っている。
中国水利部珠江水利委員会の関係者によると、カルスト地域は土壌が非常に薄く、普通は30〜50?aである。1?aの土壌を形成するには2500から7500年ほどの期間が必要で、この地の土は金ほど貴いと言ってもよいほど。石漠化の拡大は土石流の頻発を誘発することにもつながり、貴重な土壌と農作物を流失させるばかりでなく、下流にある水利施設にも危害が及び、土砂の堆積で広西、雲南にある20カ所のダムが使用の停止を余儀なくされている。さらに懸念させるのは、石漠化の拡大が日増しに深刻化していることである。
しかし、まったく救いようがないというわけでもない。広西チワン族自治区の馬山県では耕地の林地化、水土保持プロジェクトの実施などで、石山に植生を再生させることが成功している。地元の人たちは1960年代から山頂で植樹をおこない、山腹で漢方薬材を栽培し、山の麓に塀をつくって土の流失を防ぎ、田畑をつくるなどのやり方で生態環境を著しく改善させている。現在、この地域の森林カバー率が72%に達し、200種類以上の漢方薬材の収益で人びとの生活レベルも向上している。
現在、わが国における石漠化対策はまだ始まったばかりの段階にあり、そして石漠化の拡大も加速している。こういう現象を食い止めるには、水土の保持と貧困扶助に対する国からの資金投入の増大や関連政策措置の実施などが待たれている。
[2004年01月14日15:11(北京時間)]