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教育委員会は「祝辞を述べる」という理由で、全校に職員を派遣して式を“監視”。一部の高校では今回、3月の卒業式で斉唱時に起立せず、戒告処分を受けた教員を入学式会場から閉め出すため、会場外の「受付係」などを命じた校長がいることも分かった。【奥村隆】
今春開校した杉並区の杉並総合高では、都教委の実施指針通り、舞台壇上の正面に日の丸が掲げられた。都教委が派遣した職員が出席する中、司会者の「国歌斉唱」の発声に続いて君が代の斉唱が始まった。教職員は全員起立し、生徒や保護者も起立した。他校の卒業式での不起立者に前例のない処分が出た直後だけに、式はピリピリした緊張感の中で進んだ。
処分を受けた教員らによると、被処分者の多くは、入学式では会場外で「受付係」や「警備係」「放送係」をするよう校長から事前に職務命令を受けた。被処分者の弁護団は「不起立者を多く出すと校長の指導力が問われ、評価が下がるため、反抗しそうな教員はあらかじめ会場外へ出すよう配置しているようだ」とみる。
◇都教委の徹底方針に広がる波紋
都教委の「日の丸・君が代」徹底方針に、保護者の一部が反対活動を始めたり、AP通信が「国家問題で反抗的な教員を処罰」と記事を配信するなど波紋が広がっている。
都教委はこれまでに、都立校の創立記念式典(周年行事)で、君が代斉唱時に起立しないなどの理由で教職員10人、3月の卒業式で171人を戒告処分した。定年退職後に嘱託教員への任用が決まっていた3人は処分と同時に再雇用選考の合格を取り消され、嘱託教員5人は再雇用の更新を拒否された。「何度も(不起立を)繰り返すと、分限(免職)になりますよと(都教委から)警告された」と証言する教員もいる。
一方、都立西高校(杉並区)の石川和昭・前校長は今春、定年退職する直前の卒業式で、教職員に職務命令書を出さなかった。「信頼関係に基づき、口頭で指示すれば十分だと判断した」と話す。教職員組合幹部は「校長の中にも内心おかしいと思っている人は多い。都教委がどんなに統制を強めても、人の心を完全に縛るのは不可能だ」と指摘する。都立校に子供を通わせる保護者の一部は処分に反対する署名活動を始めた。【奥村隆】
毎日新聞 2004年4月6日 11時48分
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20040406k0000e040043000c.html