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阿修羅のサイトに隠されている物です。
タルムードの思いを窺い知れると心密かに思って愚者を装う者の、思いを窺う一助になるかもしれません。
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●タルムードを教える●
タルムードとは何か理解したいと考えている異邦人がいた。
ある日、田舎者が近所のラビ(律法学者)のところにやってきた。
「せんせェ」その言い方はいかにもえらい学者の前に出た無学のやからというように、舌足らずだ。
「おら、長いことタルムードつうもののこと聞いてきただ。それでもタルムードったぁ何のことかわかんねえ。タルムードを教えて
くださらんか」
彼(異邦人)は喜んだ。
ボロ服を着込み、土を顔に塗りつけ農民のふりをしてまぎれこんだ。
「タルムード?」ラビは子供に言うように、ほほえみかけた。
「タルムードなどわかりはしないよ。お前は無学な農民だからな」
「いんや、せんせェ、どうぞ教えてくだせえ」男は強くせがんだ。
「おらあ、これまでせんせにお願いなどしたことはねえだ。でも今度だけ、どうぞ教えてくだせえ。タルムードたぁ何です?」
「よろしい」ラビは言った。
彼は耳を澄ませた。
「よーく聞きなさい。2人の強盗が煙突から家に入ったとする。降りてみるとそこは居間なんだ。一人の顔はすすだらけ、
もう一人はきれいな顔をしている。すると、どつちが顔を洗うかな?」
農夫はちょつと考えてから言った。「そりやあ、さたねえ顔の方にきまってらあな」
「そうれ」ラビはいった。
「だからお前さんにはタルムードはわからないって言ったろう。されいな方は汚い顔を見ると、自分の顔も汚れてると思って
洗うんだ。ところが汚い方はきれいな顔の仲間を見ると自分の顔もきれいだと思い込む。だから洗わないんだよ」
農夫はまた考えたが、視線をそらせていった。「ありがとうごぜェました、せんせェ。おら、タルムードがよーくわかりましただ」
「ほらな」やれやれという身振りでラビはいった。
「わたしの言った通りだ。やっぱりお前さんらにはわからないよ! まったく、強盗が二人煙突から入ったのに、片方だけ顔が
よごれるなんて、農民でもなければ誰も考えやしないんだよ」
彼は笑いをこらえ、街中へ忍び出た。
農民とラビは微笑んだ。
「せんせェ、都会ものはひっかっかるもんだな、実際に煙突に入りゃ顔をよごさんでも二人とも手は汚れるもんだ」
笑いながらラビは言った。
「私が偉い者だとでも思い込んでいるからね、枠の中につり込まれたのだよ
知識でものがわかると思い込んでいるものには、自ら穴を掘らせなさい」
彼は街中を歩いていった、今しがた知ったタルムードを頭の中でくり返しながら。
目は幻で輝き、顔は泥で汚れ手も汚れていながら、「穴」に落ち込んでそれを忘れ、歩いていった。
(注・「タルムード」とは、聖書と並ぶユダヤ教の聖典で、ユダヤ民族の知的、社会的、宗教的活動の記録の集大成)
*よい素材を提供してくださっている小魚骨さんに感謝しています。
参考(元歌):親イスラエルサイト“ミルトス”にあった「タルムード論」
http://www.asyura2.com/0403/idletalk9/msg/742.html