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(回答先: 啓示宗教の破壊について 投稿者 あっしら 日時 2004 年 5 月 19 日 16:22:13)
>このような意味で、日本的精神に近代主義を接木した人が多いはずの日本の学者は宗教の意図的な破壊という命題がどういう意味性を持つかあまりわからない一方で、啓示宗教の世界で継承されてきた現在の“世界支配層”はそれにこだわっているという図式になっていると思っています。
>>3)世界の大宗教、特にキリスト教の壊滅を計画し、実行する。
>>15)信教の自由という思想を世界中に輸出し、既存の真摯な宗教、とりわけキリ
>>スト教の根底を揺るがす。
>国家社会や世界を支配したいと思っている人たち(“彼ら”)は、これまで重宝なものとして利用してきた啓示宗教が現在及び将来では厄介なものになっている(なる)と思っているはずです。
>なぜなら、啓示宗教は人知や自然を超えた神の“指示”を信仰することですから、神未満のものである人知(論理やイデオロギー)でその非を説得することができないからです。
(日本的精神では神を足蹴にするものもそれほど難しいことではないので、啓示宗教的世界に生まれ育った人たちのあいだではとお考えください)
そうでしょうか?神の名の元に教義を変えてきたのは彼らの常套手段ですよー。
>「近代」は、国家社会の在り様条件から啓示宗教を排除し、啓示宗教を個々人の“心の問題”に押し込めることで成立したと言えます。
>国家社会の在り様は、啓示に代わって自然権思想から紡ぎ出される「秩序体系」に規定されることになりました。(マルクス主義などの反資本主義政治勢力も、この点では、同じというか、さらに純化したものと言えます)
>「愛」や「神の国」という曖昧な規定しかないキリスト教と違い、イスラムは、共同体(国家社会)の在り様規定を取り除いてしまえば無残な姿を晒すことになる宗教です。
>キリスト教信仰は個々人の“心の問題”に移行したかの様相を見せていますが、キリストの再臨とそれを通じた戦いを経て「神の国」が確立されるという教義は生きていますから、何かがあればそれが頭をもたげてくる可能性はあります。
(奇妙な話ですが、米国のキリスト教原理主義(宗教右派)と呼ばれるブッシュ政権を支えている人たちは既にそのような頭をもたげています)
>“彼ら”が自分たちの価値観で世界を支配しようとするのなら、人知(哲学やイデオロギー)で説得できる精神性を人々(被支配層)に持ってもらうほうが合理的です。
神の啓示ではなく自然権思想を基礎とした“新世界秩序”を受け入れてもらえる精神的土壌を培う必要があります。
>神ないし神の子キリストの啓示(教え)を信仰する人が多ければ多いほど、人知でしかない自然権思想を基礎とした“新世界秩序”の確立は難しくなります。
>(このようなことから、米国のキリスト教原理主義の“台頭”は、米英が行っているムスリム挑発と同じように、叩き潰す相手を炙り出す煽りから生まれた現象であるとも言えます)
これまでの宗教自体が人知でしかないものをあたかも神の名で行ってきたのです。ふーむ。しかし、人知・合理主義でない宗教では、神の名において「お前は間違っている」という余地は確かにある。ある所のシオニズムが世界支配の直系であるとしても、人知を超える思想では反対派をつくる可能性は十分にある。合理主義で完全な説明がつかねばカトリックのように、いつか別の宗教的カリスマに引っくり返される可能性がある。そこで出たのが、合理主義による支配という訳でしょうか。合理主義の反体制の方が宗教的非合理主義の反体制よりは粉砕しやすそうですね。例えば、オウム信者より社共党員の方が権力側も相手の合理主義に訴えて説得しやすい。なるほど、世界の反体制が全て社共化したら、やりやすそうですね。
しかし、相手が自然権思想一本でやっていくほど甘くはないでしょう。非合理なもの、宗教を持ち出すのは彼らの習性でもあります。合理主義的支配で終わるほど甘くはないものと注意しても良いと思います。彼らは合理主義と超人知主義を非常に巧妙に使い分けるし(日本の政局一つとっても、合理主義と超人知主義を巧妙に使い分けた者が政権を握っている)、今後の具体的な押し出し方など私程度の者には分かりませんから。今後の押し出しが分かるなら、今年の大統領選挙でどちらの陣営が勝つか、日本の民主党がどうなるか分かるでしょうし。