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南アフリカ共和国政府は八月に任期切れを控えた南アフリカ準備銀行(中央銀行)のティト・ムボウェニ総裁(45)の続投を発表した。任期は五年。同氏は南ア初の黒人の中銀総裁として一九九九年に就任、同国経済にとって最大の難題であるインフレ抑制に手腕を発揮した。
南アの通貨「ランド」はシンガポール・ドルに次いで取引量の多い国際的な新興国通貨。豊富な鉱物資源をめぐる投資資金の出入りは激しいが、ムボウェニ総裁は市場介入をしない方針を徹底した。昨年来のランド高騰局面でも輸出産業から巻き起こったランド売り介入への要求を拒否。「通貨高は経済全体の構造改革につながる」と主張するとともに、インフレファイターとしての信認を高めた。
九九年当時、中銀総裁は白人に残された最後の主要ポストで、同氏の総裁就任に市場は動揺した。しかし、今回はランド相場が強含む形で続投発表を歓迎した。
(ロンドン=佐藤大和)
【図・写真】ムボウェニ総裁=AP