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http://www.asahi.com/international/update/0716/008.html
中国では0〜9歳の男児の数が00年時点で女児より1277万人多く、20年にはその差が4000万人に達する見込みだとわかった。10年余り後には、結婚適齢期の男性の20%が配偶者を見つけられない事態も予想されるという。国営通信・新華社などが伝えた。
11日の「世界人口デー」を前に9日、湖北省武漢市であった人口問題の会議では、男女の新生児数の差が女児100に対し男児は119.92に上った、という00年の調査結果が紹介された。正常な範囲は103〜107とされるが、江西、広東、河南3省では130を超えたという。
男女の人口差が大きい理由について、国家人口計画出産委員会の趙白鴿・副主任は15日の記者会見で「男の子が好まれるのは農村の社会保障問題と強く関係している」と述べ、働き手として男児が期待される傾向が強いことを指摘した。
専門家は新華社に「超音波による胎児の性別鑑定の普及が直接の原因だ」と述べたうえで、「配偶者を得られない男性が増えれば、女性の誘拐、売買が増えるなど社会問題を引き起こす」と警告した。
人口計画出産委も対策に乗り出しており、すでに雲南省や広東省の一部地域では、女児のいる貧しい家庭への支援策として、金銭や牛を贈る制度を採り入れたという。
(07/16 17:21)