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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu75.htm
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借金大国米国か日本が、デフォルトすると、世界は恐慌へ
米国か日本が、真剣に赤字削減に取り組めば世界恐慌へ
2004年7月16日 金曜日
◆円高は為替介入で阻止、年末にかけて120円も=榊原元財務官
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040715-00000679-reu-bus_all
[東京 15日 ロイター] 榊原英資・元財務官は、日本外国特派員協会(FCCJ)で講演し、円高が進めば通貨当局が為替介入を再開するために、1ドル=100円、ないし105円よりも円高にはならない、との見通しを示した。年末にかけて日本経済がピークアウトするなかで、むしろドル/円は120円を目指すとの見通しを示した。
榊原元財務官は、就任して間もない渡辺博史・財務官について、戦略的思考の持ち主であり、アグレッシブだと評価。仮に円高が進行した場合、「戦略的な為替介入によって、1ドル=100円、あるいは105円よりも円高になることはないだろう」と述べ、一時的な円高にとどまるとした。
為替介入に対するスタンスについては、前任者と比べて渡辺財務官は、「ずっとアグレッシブだが、私ほどではない」とし、会場を沸かせる場面があった。
榊原元財務官は、日本経済は年末にかけてピークアウトするなかで、「ドル/円は120円を目指すことになるだろう」との見通しを述べた。
ユーロは中期的には、対ドル、対円で強まる傾向にあるとの見通しを示した。
小泉首相については、就任時に公約した国債発行30兆円枠すら守れなかったと指摘。中身はないが表面的なパフォーマンスが得意な「歌舞伎役者」だと辛口のコメントを発した。
榊原元財務官は、デフレ脱却や超低金利政策からの転換が予想されるなかで、国の債務残高の増加や長期金利の急上昇が、日本経済に及ぼす悪影響に強い懸念を示した。(ロイター)
[7月15日15時34分更新]
◆ロシア政治経済ジャーナル No.273 世界恐慌は不可避か?
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000012950
★日本の未来6
前号まで、日本の現状と未来に影響を与えている内外の要因を見てきました。 外的要因は、米国と中国の景気が両方いいと、日本経済も成長する。 内的要因は、財政赤字。 日本の未来を予測するためには、この二つが今後どのように進んでいくのか 見ればいいということ。
▼世界恐慌は不可避か?
上記の理由で、日本経済は短期的には明るい。 しかし、客観的に今の世界経済を分析していくと、「そのうち世界恐慌が来るんだろうな〜」と思わざるを得ないのです。 今の世界経済の構造は、それほどイビツ。どういうことか?
1945年。
世界経済の構造は、、、 米国が世界に物を売る。
2004年。
世界経済の構造は、以下のようになっています。
米国が、世界中から物を買う。
もっと詳しく言うと、 米国は、日本からの借金で、世界の製品を買いあさっている。 ところが、日本政府も700兆円以上の金を借りている。 じゃあ、誰が日本政府に金を貸しているの? それは、朝から晩まで一生懸命働いている我々。 日本国民が貸しているのです。「まあ、私達はお上にお金を貸しているのね。じゃあ安心だわ」(^▽^)
そう思ったそこの奥さん。 それが甘いというのです。 なぜか? 政府だって借金を返さんことがあるんです!
(例、1998年のロシア政府)
▼どちらに転んでも。。。
米国は、世界最大の対外債務国・財政赤字国・貿易赤字国。 日本は、税収が支出の半分しかない、借金大国。 今後考えられるシナリオは二つしかないのです。
例えば、日本政府のように収入が支出の半分しかない、借金大王のAさんには どうな将来が待っているのでしょうか?
1、決意して借金を返す→この場合、生活水準をめちゃくちゃ下げなければならな い。(不況)
2、自己破産する→この場合、これ以上借金ができないから、結局生活水準を下 げなければならない(不況) 国も一緒。
例えば日本政府の選択肢は二つしかありません
1、決意して支出を減らし、収入を増やす
どうやって? 支出を減らすためには、公共事業の停止・公務員の大量リストラ・残った公務員 の賃金カット等々。
収入を増やすために、大増税。 もっと過激な手段として、ハイパーインフレを起こすというのもある。(つまりお金の供給量をバ〜ンと増やす)
ロシアでは、92年に年2600%のインフレが起こりました。 これを起こせば、700兆円の借金も、今の価値で言えば、27兆円の価値しかなくなる。(^▽^)
でもね〜。 国民はしんどいでしょ。 これまで一月の食費が5万円だったのが、 130万円になった日にゃあ。。。
中学生が考えても、大不況になることがわかるでしょう。
2、破産する
この場合、円が大暴落し、輸入品の値段がガーンと上がる。 「あ〜良かった。日本は輸出大国だから安心だわ!」(^▽^) そう考えたそこの奥さん。 それが甘いというのです。 日本は、食料自給率もエネルギー自給率も先進国中最低。 つまり、食べ物とエネルギーのほとんどを輸入に頼っている。
自己破産で円が大暴落すると食料品の値段が、ドーンと上がる。 もっと深刻なのはエネルギー。ガソリン・電気・ガスから波及して、全製品の価格が原爆級に上がる。 そう。【国家破産は、ハイパーインフレを誘発するのです】(涙)
結局、
【借金大国米国と日本が、デフォルトすると、世界は恐慌に突入する】
【借金大国米国と日本が、真剣に赤字削減に取り組めば世界恐慌になる】
これが時流。
時流は変えることができません。 しかし、その時々の政府の対応等、人間の果たす役割も大きいため、いつどん な形で起こるのかを予測するのは、非常に難しいのです。
例えば、経済効率で資本主義に劣る社会主義ソ連が崩壊することは、時流で 決まっていたといえる。でも、ゴルバチョフが出なければ、崩壊はもっと後になり、別の形になっていたかもしれない。 次回は、そんな時代にどのように備えたらいいのか、考えてみましょう。
★日本の未来7
前号では、「世界恐慌がそのうち来るんだろうな〜」という話をしました。 歴史を見ると、異常な赤字国家では大体同じような現象が起こっているのです。すなわち、大増税・貨幣価値の暴落・インフレ。 私たち庶民はどうすればいいのでしょうか?
▼私の(プチ)ハイパーインフレ体験
私は1992年に、ロシアでハイパーインフレ(2600%)を体験しました。 2600%ていうとね、一月で物価が倍増(!)するのです。 ところが、賢かった私(大嘘)は、無傷でこの時代を乗り切りました。(^▽^)
当時私は大学生。 経済のことなど全然わからないし、なんも考えていなかった。ではなぜ、何も知らない私が、インフレを乗り越えることが出来たのか? それは。。。米ドルを持ち、ルーブルは必要分しか買わなかったから。
私は普通に暮らしていたのですが、結果的にこれが、ハイパーインフレを乗り切る原因になったのです。 なぜか、 それは、 インフレと並行して、ドルが強くなって行ったから。どういうこと?
為替っていうのは、商品と同じで、欲しい人がたくさんいれば上がるのです。ハイパーインフレのルーブルなんて誰も欲しがりませんよね。 だって、日に日に1ルーブルで買える物が減っていくのですから。そうすると、みんなルーブルを売ってドルを買うのです。 だから、ロシアでドルは当時、インフレ級にガンガン上がっていった。
この時多くのロシア人は悲惨でした。 ソ連時代、1000ルーブルあれば家が買えた。それが、一年たったら、38ルーブルくらいまで価値が下がってしまった。(涙)ところが、私はドルを持っていた。 だから、平気。(^▽^)
例えば、1ルーブル=1米ドルでパンが一切れ買えるとしますね。 一年後にはパンの値段が26ルーブルになった。 ロシア人はルーブルで貯金をしていたので、資産価値が26分の1になってしまっ た。
だから、(例えばですけど)パンを買うのもしんどいのです。 ところが私。一年前は1米ドルを1ルーブルと替えて、パンを買えた。 一年後は1米=26ルーブルの交換レート。だから、一年前も一年後も、同じ1ドルでパンが買えるということ。 では皆さんは?
▼ハイパーインフレ対策
今の状況だと、米国か日本、どっちが国家破産してもおかしくない状況。 ということは、日米どっちでハイパーインフレが起きてもおかしくない。これはすなわち、国家破産した方の為替が急落することを意味している。 だから、円だけの貯金とかドルだけの貯金を持つのは非常に危険なのです。ところが、たぶんこれを持っておけば大丈夫だろうという通貨もあります。 そう、次の基軸通貨を狙うユーロ(^▽^)
皆さんわかると思いますが、為替は相対価値ですから、円とドルとユーロが一 気に暴落するということはありえないのです。
【円かドルが暴落するとき、必然的にユーロは上がる】
理想は、円・ドル・ユーロをバランス良く持つことでしょう。 皆さんも未来に備えて、円やドルに頼るばかりではなく、ユーロのたくわえも持っておきましょう。 すると、円が急落している最中にも、「あ〜、夕日がきれいだ〜」なんて、余裕をかましていることができるのです。
▼破壊の後に
米国あるいは日本発で世界恐慌が起こった後、世界は正常な状態に戻って いきます。私は、そんなプロセスもこの目で見てきました。 ソ連は91年に崩壊。 その後、日本にいては絶対に味わえない大混乱が起こりました。しかし、それから8年。 2000年からロシアは急成長を続けています。
例えば、日本が国家破産して、円が大暴落した場合、長期的には以下のような プラスの動きが出てきます。
・円安で、日本製品が安くなるため、輸出が激増する
・円安で外国製品が高くなるため、輸入が減り、国産品の需要が増える。そして、今まで眠っていた分野の国内製造業が復活する
・円安で、外国進出が割高になるため、中国や東南アジア進出のメリットが減る。 結果、外国に生産拠点を置いていた日本企業が戻ってくる
・円安で、日本国内の資産価値が下がるため、外国投資が増加する 等々
冬の後には必ず春が来る。 しかし、冬に凍死しないための準備も必要なのです。
(私のコメント)
私の予想では大クラッシュを起こすのはアメリカのドルだろう。アメリカは製造業が壊滅状態で、スーパーに売られているものの多くが外国製品だ。おそらくイラク戦争のアメリカの敗戦が明らかになりイラクの石油の確保に失敗した場合、アメリカの覇権の失墜が明らかになり、まず、株が暴落しドルが暴落して、米国債も日本の買い支えもむなしく暴落するだろう。
そうなった場合、日本も道連れになって大損害を被る。榊原元財務官はじめ、財務官僚たちにはこのような状況が想像できないのだろう。私に言わせれば円は高ければ高いほどいい。円が高くなれば戦略物資の石油の現物を買い占めておけばいい。置き場所が無ければ油田にそのまま置いておけばいいのだ。
円が産油国に流れて世界にばら撒かれれば世界的デフレの解消にもつながる。ところが財務省のバカ官僚たちは一生懸命紙切れに過ぎない米国債を買い込んでいる。短期的にはアメリカがそれを使って世界的デフレを防いでいる。要するにアメリカと心中するつもりでいるようだ。私はこれには反対する。
円が高くなったら石油を買い占めるのも方法ですが、ユーロに変えておくのもリスクヘッジになる。つまり円をユーロにリンクさせてドルが暴落しても、円は道連れにならない方法を講じておけばいい。どっちにしろドルは世界の唯一の基軸通貨から転落して、ドルとユーロの二大基軸通貨体制になってゆく。戦略的にそのほうが日本にとってもリスクヘッジになる。
たとえ財務省のバカ官僚がドルと心中するつもりでも、民間企業や個人対策としては日本やアメリカの国家破産問題に対しては半分を円に半分を外国通貨にしておくのが懸命だ。しかし円高傾向があるうちは円で持っているのが一番いい。何も日本で使えない外貨で持っていても円高で目減りしては意味が無いからだ。
だからアメリカがクリントン時代のように79円まで円を吊り上げてきたら、ドルは買わずにユーロにヘッジすればいい。そうすればドルの独歩安でアメリカは自分で自分の首を絞めることになる。だから1995年当時と違いアメリカは唯一の基軸通貨の特権を失っているのだ。それにもかかわらず財務省の官僚たちはドルにこだわっている。よほどアメリカに弱みを握られて動きが取れないのだろう。
ロシア経済ジャーナルによるとソ連崩壊時のハイパーインフレの体験が書かれていますが、ドルなどの外貨で持っていればハイパーインフレの影響は受けずに済んだ。だから弱い通貨の国の国民はドルなどの外貨にみんな変えてしまう。日本はさいわい円が強すぎるのでその心配がない。木村剛や幸田真音などの通貨の素人はキャピタルフライトだのと煽っても円は強いままだ。
円が強いなら日銀はじゃんじゃん紙幣を発行して公共事業をやればいい。新潟の河川の氾濫で大災害が起きている。ならば全国の河川堤防を作ったり川底を浚渫したりの公共工事は無限にある。それに対してバカマスコミは公共工事反対キャンペーンをして、今回のような自然災害を起こしている。マスコミは反省して新潟の洪水被害に助けに行くべきだ。