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(回答先: ロシアに銀行危機の懸念、最大手銀は取り付け騒ぎで手数料導入(ロイター) 投稿者 エンセン 日時 2004 年 7 月 10 日 02:54:57)
ロシアは1992年代に大規模な銀行危機に見舞われ、1998年には国家債務返済一時停止と大手銀行の多数が破綻するという前代未聞の危機に陥りましたが、官僚(KGB)出身のプーチン大統領の就任、原油相場の上昇による財政改善を背景に著しい発展を遂げています。
今回の金融不安は一連の脱税やマネーロンダリング捜査などによる中小銀行の閉鎖によるものです。ここで、ロシア中銀の政策が注目されます。
今回、問題となったグタ銀行に関しては、ロシア中銀が外国貿易銀行を通じた支援策を打ち出しました。まずロシア中央銀行が外国貿易銀行に対して、同行が保有する大量の国債を担保に資金を融資し、外国貿易銀行はグタ銀行に対して預金者への払戻しや正常な営業継続の為の資金を融資するというものです。これは政府系金融機関による民間銀行の買収であると共に、ロシア中銀が間接的ながら民間銀行の支払能力の回復、預金の保護に積極的に関与し、金融システムの安定化を模索することを意味します。
なお預金に付いては、イグナチエフ露中銀総裁は10万ルーブルの預金保護規定を検討していることを明らかにしました。
また、7日には預金準備率を従来の7%から3%に引き下げました。これは民間銀行の流動性の改善に貢献すると共に、心理的効果も望める効果的な救済策といえます。
ロシアは現在原油価格の上昇による貿易収支と財政収支の黒字拡大という”双子の黒字”を享受しており、この黒字を利用して、インフラの整備を進めていますが、今回の金融システム安定化措置もその一環といえます。要するに官僚主導”護送船団”方式です。
まあ、ロシアの資産強奪で儲けようとしてきたオリガルヒとそのパートナーである米英金融業者にとってはいやな話でしょうけど。