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「クローニーキャピタリズム」という言葉がある。
これは、政治家などがその地位を利用して、
自分達の仲間内だけに利益が落ちるような
経済政策を取るような体制を指す言葉だ。
通常はいわゆる発展途上国に特有なものだと
思っている人が多いだろう。
なぜ、「クローニーキャピタリズム」がいけないかと言えば、
市場経済の中で頑張るよりも、政治家に取り入ったり、
機嫌を損ねないように振舞うことの方が重要だとなれば、
だれしも、真面目に本来の仕事を行わなくなってしまうからだ。
もちろん、これまでの日本にも
「クローニーキャピタリズム」がない訳ではなかった。
選挙での支援者に対し、公共事業の発注で、
恩返しをするケースなどはたくさんあっただろう。
しかし、小泉内閣発足後の
「クローニーキャピタリズム」の隆盛は、
これまでとはその規模や露骨さにおいて、
際立っていると言わざるを得ない。
政府に目を付けられた特定の民間企業が徹底的に苛められ、
一方で大臣の覚えの目出度い一部の企業が、
露骨な政府の政策によって、
多くのビジネスチャンスにありついている。
また、政府機構は肥大化の速度を速め、
特定の大臣の腰巾着たちが、
そこでポストを得て高給を食んでいる。
こんなことでは、そのうち誰も真面目に働かなくなるだろう。
日本はこのままでいいのだろうか?
本来、「官から民へ」を掲げたはずの「構造改革」が、
いつのまにか、こんな露骨な「クローニーキャピタリズム」に
すりかえられてしまったことに、
国民はもっと本気になって怒るべきだと思う。
http://blog.melma.com/00099352/20040702233948