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「格付け上げた銀行」
スタンダード・アンド・プアーズが大手銀行の格付けを引き上げた。
それでも株価がスッキリしないのはUFJに対する金融庁の執拗な制裁が
続いているからである。UFJは決算発表直前に、青山監査法人が金融庁
の圧力に屈した日に黒字から赤字へ転落した。抵抗した役員や幹部が
先週さらに追加的な制裁を科された。
金融庁によれば、UFJの内部告発を受けて調査したところ資料を隠し
ていたという。これに対してUFJは社内審査で右から左まで経営環境の
シミュレーションを行うのは当然で、非現実的と判断したデータを取り
除いたと反論している。
私はもちろんUFJを支持する。過去1年間に株式や商業用不動産が急
上昇し、収益力や担保力が上昇した。これを受けて格付け会社が銀行の
格付けを上げた。しかるに金融庁は内部告発による悲観的データのみを
根拠に不良債権と認定し、その他のデータを含めた客観的判断を明らか
にしていない。
スターリンも毛沢東も内部告発を根拠に数千万人の市民を虐殺した。
金融庁の手法は独裁国家の独裁権力者と同じだ。金融庁はすべての審査
データを公表して第三者のアナリストに評価の正当性を問うべきである。
「問題企業の業績」
ちなみに、マスコミが不良債権と推定した企業の1株当り利益を四季報
から別表にまとめた。みな業績好転が鮮明で、倒産を予想するアナリスト
はいないだろう。日本は法治国家だから企業は業績に変化が起これば即座
に情報を開示する義務がある。株価は決算データに嘘がないことを大前提
として形成されている。
もし、公表された業績よりも内部告発を優先して株価が動くとすれば、
金融庁に情報パイプを持つ者が相場に勝つ。現に金融庁に張り付いたマス
コミがインサイダー情報をリークするたびに関連株が下落した。金融界に
は竹中批判が渦巻いているが報復を恐れて誰も実名で語らない。「物言え
ば唇寒し」は株式市場の公正な株価形成に黒い影を落としている。
「UFJとダイエー」
UFJは前3月期に巨額の貸倒準備金を積んだが、表の大企業が倒産しなけ
れば、不良債権は優良債権に、赤字は黒字に変わる。評価が大逆転して株価
は反騰に転じるだろう。
しかしマスコミは、竹中大臣はUFJを外資に売り渡すつもりだと報道して
いる。私は銀行が外資に買収されることに異論はないが、株価を暴落させて
おいて身売りを強制することには賛成できない。金融庁は投資家の財産を
守り、日本の国益を守る責任がある。
ダイエーについても付言したい。四季報によればダイエーは来年2月に
再建を完了し、復配に踏み切る。売上高2兆円1株利益91円の実力を正常
に評価すれば、株価は1000円を超えて、日経225銘柄にも採用される
だろう。
悪目買いにはリスクがある。悪材料が飛び出さないとは断言できない。
しかし高木社長はこれまで着実に目標をクリアした。私は「根拠なき風説」
よりも高木社長の誠実さに賭けたい。
http://www.kyas.com/club9/c9/c9_529.html