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ロシアが一方的に議定書破棄 サケ・マスの日ロ民間交渉
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2004060900217&genre=B1&area=Z10
【モスクワ9日共同】モスクワで5月から続いているロシア200カイリ内のサケ・マス漁に関する日ロ民間交渉で、入漁料について取り決めた議定書をロシア側が一方的に破棄し、入漁料引き上げを要求していることが9日、分かった。日本側は前例のない「理不尽な要求」だとして、今年の出漁見合わせも検討している。
同サケ・マス漁は毎年、日ロ間の議定書で入漁料を定め、それに基づいて契約書を交わし出漁する仕組み。
日ロ双方の民間漁業団体は5月末、入漁料を1キロ当たり280円とする議定書を締結したが、その後の契約交渉窓口となったロシアの国営企業「国家漁業資源」が、同292円51銭にするよう求めてきた。
関係者によると「国家漁業資源」は昨年まで議定書と契約双方の交渉を担当していたが、昨年は入漁料を292円50銭と高く設定したため操業船の数が減り、ロシア側への入金が激減。そのため、ロシア農水省は今年、同社を議定書担当から外したが、契約交渉段階で同社が入漁料引き上げを求めてきた。(共同通信)