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<エディトリアル>
小泉首相は「悪ガキの悪あがき」
「年金詐欺」逆ギレ答弁に識者が怒る
http://www.weeklypost.com/jp/040618jp/edit/edit_1.html
http://www.weeklypost.com/jp/040618jp/edit/gdata/edit1.jpg
嘘も100回いえば本当になるということが、政治のもっとも低レベルな“公理”なら、小泉純一郎という政治家は、それが臆面もなくできるという意味で、総理大臣の金的を射当てた。長引く不況でふてくされた国民のやぶれかぶれのいたずら心から高支持率を得て、当の小泉サンは“俺流こそが改革なのだ”と本気に思い込んでしまった。それでいて大物かといえば、さにあらず。実体は小心で、セコさが随所に飛び出す。
本誌が追及してきた年金未納、違法加入問題(※)では、その両方の面が交互に現われている。
小泉らしさの真骨頂は、≪嘘と居直りの総理大臣≫である。
国会で年金疑惑を追及され、頬を紅潮させて身振り手振りで反論する姿に、なんとなく“そうかもなァ”と納得させられている国民も少なくないだろう。追及する野党議員さえ、あまりの開き直りに二の句を継げず、肩透かしを食らうのが定番だ。
が、この人は騙せない。嘘や詭弁の研究で名高い、和洋女子大の三浦俊彦教授(論理学)に、≪小泉答弁≫を診断してもらった。
まず、野党が攻め切れなかった厚生年金違法加入問題。小泉氏は、6月2日の審議でこう答弁している。
「35年も前のことを問題にするほうがおかしい。社員にはいろいろある。人生いろいろ。会社もいろいろ。(当時の社長は)『あんたの仕事は選挙で当選すること』と熱心に応援してくれた」
三浦氏の分析を聞く。
「イメージに終始した、その場限りの弁明です。選挙で当選するのが仕事というなら、どんな業務内容だったのかを説明しなければならず、聞かれた肝心のことに答えていない。論理学上、特に呼び名はないが、あえて名付けるなら『アドホック(その場限り)論法』というべきものです」
また、小泉氏が何度となく繰り返した反論は、
「30年も40年も前のことを問題にするほうがおかしい。学生時代に年金入ってなきゃいけないと思ってます?」
というもの。これは、三浦氏によれば≪不当な一般化≫という詭弁になる。
「一般の人にとって、おおむねそう感じるかもしれないことをいって、総理大臣という立場では非常識な発言をしている。自分の立場を無視して一般人のようにいい張るのが『不当な一般化』です」
三浦氏をはじめ、小泉氏の年金疑惑には、各界から厳しい声が相次いでいる。
刑事法の第一人者、井戸田侃・立命館大学名誉教授は、厚生年金違法加入について重大な指摘をする。
「善意に解釈すれば、厚生年金に加入していた当時は、年金を騙し取る意図はなかったかもしれないが、それでも法理論上は、勤務実態がなければ詐欺未遂があったといえる。不動産業者の業務目的に『選挙に当選すること』などあり得ず、もし業務に役立たない社員を雇用したとすれば、年金詐欺の問題に加え、当選後に何らかの見返りを期待した『事前収賄』の目で見られても仕方ない。総理大臣がそうした意識すら持っていないとすれば非常に不道徳です」
小泉首相は決して自分の非を認めない。しかし、日本大学で長く現代政治論を研究してきた政治評論家・飯塚繁太郎氏は、そうした政治姿勢を厳しく指弾する。
「小泉氏には、“俺は何をいってもいいんだ”という非常にわがままで傲慢な姿勢が見える。自身の年金問題では、少なくとも『政治家として未熟だった』くらいはいってもいいのではないか。強気の発言を続ければ、すべて世論が味方してくれると計算しているなら天才的だが、絶対に自分は間違っていないという根拠のない思い込みに、いつか足元をすくわれることになるのではないか」
小泉首相よ、悪ガキの悪あがきは、もはや見苦しい。
※小泉首相の年金疑惑/大きく分けて「未納問題」と「違法加入問題」がある。◆小泉首相には、過去に2つの期間に年金未納がある。慶応大学卒業後のロンドン遊学〜帰国・出馬・落選〜福田元首相秘書の2年11か月間は、法律上、強制加入だったにもかかわらず未加入かつ未納だった。国会議員が任意加入だった80〜86年の6年間も未納。また、本人は「すでに学生だった」と主張している20歳の時代が浪人であった疑惑もあり、その場合、この期間も未納になる。◆厚生年金への違法加入は、福田氏秘書〜初当選〜1年生議員の時代。後援企業だった『三福不動産』に、勤務実態がないまま社員として籍を置いて給料を受け取り、厚生年金に加入した。年金を受給すれば詐欺罪に当たる重大疑惑
<ブリーフ・オピニオンズ>
http://www.weeklypost.com/jp/040618jp/brief/opin_1.html
新・年金法では「サラリーマンの7割」が払い損になる
『マクロ経済スライド』に秘めた巧妙な仕組み
http://www.weeklypost.com/jp/040618jp/brief/gdata/brief1.jpg
新・年金法が年金の抜本改革どころか、未曾有の改悪になる、その仕組みの核心が『マクロ経済スライド』という年金の計算方法にある。国会審議でも、全く議論されず、厚労省は通り一遍の言葉の解説程度でお茶を濁し、大メディアも素通りしてしまった。『マクロ経済スライド』とは、毎年毎年受給額を下げる仕掛けであり、スライドとは名ばかりでインフレに対応できず、物価が上がれば年金受給額の目減りとなって年金生活者に重くのしかかる仕組みだ。さらに、このシステムでは、保険料を長く払うほど、払い損が膨れ上がる。法律の実態を押し隠したまま、政府連立与党は法案の強行採決に走った。
(本誌上では、『マクロ経済スライド』によって年金受給額がどうなるか、厚労省の内部データをもとに試算し、その詳細を表にまとめ掲載している。また、国民は今回の年金改悪とどう闘うべきか、本誌が専門家の意見をもとに5つのポイントにまとめた)