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(回答先: 【こんな意見も】トヨタなんか大嫌い ! モラル最低の自動車メーカー【論壇：目安箱より】 投稿者 傍観者Ａ 日時 2004 年 5 月 29 日 05:45:52)
●日本の新車販売は、競争原理がまったく働いていない。
べつに、スーパーやホームセンターで新車を売っても何ら問題はないと思うのだが？？
http://www.jetro.de/j/trend/trend17122002.htm
新ＥＵ規則により新車販売は自由化ー欧州の自動車産業（その２）ー
記事本文
第２回は自動車販売に関する新ＥＵ規則とその影響について報告する。
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欧州委員会は2002年７月17日，域内の自動車販売の自由化を図るための改正
案を，全会一致で可決した。メーカーによる新車流通網の支配を排除するため
の措置で，これによって同年10月１日から，ＥＵ域内では，メーカーによる
ディーラーの系列化がこれまでより難しくなった。新規制の目的は，新車の流
通に競争原理を導入し，現在国によって大きな差がある新車価格を，平準化さ
せることにある。
＜メーカーはディーラーとの契約を変更＞
新規則では，メーカーはディーラー網を「独占的ディーラー」にするか，
「選択的ディーラー」にするかを決めなければならない。独占的ディーラーは
他社への卸売りが可能なので，新車がデパートやスーパー，あるいはインター
ネット販売に流れて，安売り販売される可能性が大きくなる。このため大半の
メーカーが選択的ディーラーを選択するものと考えられる。
新規則によって，メーカーはこれまでのディーラーとの代理店契約を変更す
る必要に迫られた。これまでの契約では多くの場合，新規則に違反することに
なるからだ。メーカーの多くはこの機会を利用して，ディーラーの整理・選別
を行っているようだ。多くのディーラーのもとに，これまでの契約の解除通知
がメーカーから送られた。すべてのディーラーに，一様に契約解除通知を送っ
たメーカーも多い。
新しい契約を結ぶ際に，ディーラーにショールームや設備の水準の引き上げ
を求めることで，資金力のない零細ディーラーを実質的に排除する結果になっ
ている。アウディのディーラーの一部では，新たな契約が結べないところが出
ている。ＢＭＷの場合は，新しいディーラー契約に，５年間の期限を付けてい
る。メルセデスのディーラーは契約解除を申し渡されてはいないが，契約の一
部変更を迫られているようである。
欧州は米国と比べてディーラーの数が多く，ドイツの例では年間330万台を２
万3,000のディーラーが販売している。米国では年間1,650万台が２万2,000の
ディーラー網で販売されている。ディーラー１軒当たりでは，米国の750台に対
し，ドイツでは143台に過ぎない。
＜新車価格は高価格国にすり寄せ＞
これまで各国の新車価格には，車種によっては30％もの開きがあった。最も
高いのは英国とドイツで，スウェーデン，イタリア，スペイン，ルクセンブル
クも新車の高価格国だ。一方デンマーク，フィンランド，ギリシャは低価格国
である。ＥＵの新規則によって，こうした価格の開きが縮まることが期待され
る。しかし英国やドイツの消費者の期待に反して，高価格国の方にすり寄せら
れる動きが見られる。
ルノーは2002年７月１日から，デンマークでの価格を6.5％値上げした。フィ
アットもデンマーク，ギリシャ，スペイン，ポルトガルでの価格を2002年秋か
ら引き上げ，2003年春にはベルギーとオランダでも，新車価格を上げると発表
した。
高級車のイメージを大切にするメルセデスやＢＭＷも，低価格国での価格を
引き上げることによって，価格を平準化することはほぼ確実だ。既に２年前に
欧州全域に統一価格を導入したポルシェも，ドイツの価格に合わせて他国での
価格を引き上げた。どのような方法を取るにしても，完全な平準化とはならず，
価格差が５〜10％に縮まる程度とみられている。
ほとんどの自動車メーカーが新規則に適合する準備をしている中で，ポル
シェだけは新規則の適応除外臨時措置を欧州委から認められた。これは新しい
ＲＶ車「カイエン」の市場導入を控えて，ポルシェのディーラーがショールー
ム改装や整備工場の設備に，多額の投資を余儀なくされたことが背景となって
いる。
この際にポルシェは，代理店契約を更新しており，新しい契約は2003年１月
に発効することになっているが，契約作成時に適用されていたＥＵの古い規則
に基づいて法的拘束力を持たせるために，ポルシェは欧州委から証明書を受け
取っていた。これによってポルシェの新しい代理店契約は，欧州委が臨時措置
を解除するまでは，新しいＥＵ規則にしばられない。
ポルシェの欧州での販売は２万2,000台で，これは欧州の乗用車販売台数
1,480万台の0.15％である。規定ではシェアが５％未満のメーカーには，特別
の除外措置が適用されることになっているため，臨時措置解除後も，現在の代
理店契約が認められる可能性がある。しかし，欧州委が乗用車全体でのシェア
を見るか，スポーツ車だけでのシェアを見るかは，定かでない。
＜米国大手ディーラーが参入，メーカーとの力関係逆転も＞
ＥＵ新規則の導入で色めき立っているのが，流通業界だ。販売と整備の分離
によって，これまで「正規のルート」とされた流通経路を通さずに，販売され
た車の整備や修理も可能となる。スーパーやホームセンター，安売り店などで
の車の販売も予想される。
ドイツの流通業者ＡＶＡは99年に，韓国の起亜の中型乗用車とスポーツＲＶ
車を1,300台平行輸入し，それぞれ定価の43％引き，35％引きで売った経験を持
つ。ＡＶＡはその後2000年と2001年にも，大宇自動車の「ラノス」，「マルテ
ィス」，「ノビラ」など2,000台をホームセンターで販売し，フィアットの小型
車「プント」を一部地域のスーパーで販売して話題になった。ネット販売業者
も，新車の格安販売を狙っている。
しかし，欧州の自動車メーカーが本当に恐れるのは，門外漢の流通業者では
なく，米国の大手自動車ディーラーだ。オートネーションやユナイテッドオー
トグループ（ＵＡＧ）のような，売上高数十億ドルから数百億ドルの大手業者
が欧州に進出してくれば，自動車メーカーとディーラーの力関係が逆転する可
能性もある。
これまでドイツやイタリアでは，ほとんどのディーラーが特定メーカーの独
占代理店となっていた。ＥＵの新規則によって，ディーラーが複数ブランドを
扱えるようになっても，家族経営の域を出ない小規模ディーラーと大手自動車
メーカーとの力関係では，ディーラーの独立性にも限界がある。
しかし資本力のある米国の大手ディーラーが欧州に進出してくれば，多くの
メーカーの車を扱うこれらの大手ディーラーの市場支配力に対して，自動車
メーカーもコントロールしきれなくなる。
既にＵＡＧは，英国の自動車ディーラーを50社ほど傘下に収めた。同社はド
イツでも2002年春に，トヨタのディーラー１社と合弁会社を設立しており，欧
州への進出を狙っている。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。