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ドイツ銀行 (東証外国部:8651)
株価10年
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=8651.t&d=c&k=c3&a=v&p=m130,m260,s&t=ay&l=off&z=m&q=c&h=on
5月27日(ブルームバーグ):ドイツ連邦銀行のアクセル・ウェーバー総裁は前日の26日遅くにフランクフルトで記者団に対し、同国内の銀行同士の合併を進めるのは「理にかなう」と述べ、シュレーダー首相が推奨している「国際的に通用する」国内銀行の創設を支持する姿勢を示した。
同総裁は、「国内に最優秀行を創設するのは理にかなうかもしれない」と述べたうえ、「国内の2大銀行が統合した場合、同じような行風や顧客ベースを共有しているわけで、その意味ではコストがかからない」と語った。さらに、外国銀行との合併は「大きな統合コスト」を発生させるとも指摘した。
シュレーダー首相は今月、同国の銀行に対して、「いよいよ統合を始め、ドイツを拠点としながら、国際的に通用する」組織になるべきだと述べている。これに対して、同国の銀行はこれまでのところ、消極的な動きを見せている。
同国で最大手のドイツ銀行は、米金融大手のシティグループによる買収交渉について、実現すれば政治的に物議を醸すとして、ことしに入り、協議を打ち切った。同交渉に詳しい関係者が明らかにしている。また、同行がドイツで最大の小口金融機関であるドイツ・ポストバンクを買収するとの観測も、ポストバンクが新規株式公開(IPO)を予定通り実施すると発表したことで、立ち消えた。
さらに、独銀2位のHVBグループのディーター・ランプル最高経営責任者(CEO)は27日、記者団に対し、同3位のコメルツ銀行などとの国内銀行との合併の可能性について、「現在は議題になっていない」と否定した。同氏によると、同行は現在、利益率の改善に注力している。
収益率を表す自己資本利益率は、2003年の実績で、ドイツ銀行が4.7%。これに対して、金融サービス最大手の米シティグループが20%、米証券のモルガン・スタンレーが17%となっている。
ウェーバー総裁の前任者であるエルンスト・ウェルテケ氏は、昨年12月、ドイツの4大銀行間での合併には懐疑的な見方を示していた。