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●東海銀行が主に上にあがるのではと考えていたが、そうではなくて、トヨタグループの日野自動車会長の大木島巌氏が来ただけだった。
http://www.chukei-news.co.jp/news/200405/20.html
2004年5月20日
UFJ首脳陣、三和色鮮明で地元動揺
不良債権処理の拡大で、UFJホールディングス(UFJHD)の前三月期決算が三千億円近い赤字になることが十九日、明らかになった。首脳陣は一新され、UFJHD、UFJ銀行ともに、旧三和銀行出身者がトップに就く見通しとなった。旧東海銀行出身の首脳は消え、「一段と三和色が強くなる」と、東海地区の経済界からは驚きの声とともに不安の声が広がっている。
昨年末以降、UFJ銀行は、少しでも経営に不安のある取引先について、積極的に金利引き上げを進めていた。「相当、強気で強引。中小企業を育てるつもりがあるのか」と不満の声が広がるほどだった。
その一方で、健全な取引先については、融資拡大に必死。「うちの取引先にも低い金利での融資を持ちかけてきている」とUFJのグループ銀行の行員も漏らすほど。すべては金融庁から課せられた健全化計画を達成し、経営を立て直すためものだった。
しかし、結局、引き当ての強化などから前期も赤字が確実となり、計画達成はほぼ難しい情勢に。首脳陣は一新されるが、そこには旧東海銀出身者の名前はなかった。
「UFJは三和が支配している」という声は、UFJ誕生当時から、関係者の口からも漏れていたが、こうして現実にトップ陣に東海出身者がいなくなると、やはり不安は高まる。
ある財界幹部は、「東海の色が消えていくことになるのだろうか。どこの企業も借り入れを減らしていて、密接度も薄くなっている。これからますます"顔"が見えにくくなるかも」と寂しがる。
しかし、旧東海銀行と近い経済人は平静を装う。中京銀行の末安堅二頭取は、「さまざまな経営判断からの人事でしょう。しかし旧三和銀行だろうが、旧東海銀行だろうが、今はUFJ銀行。東海地方重視の戦略は今後も変わらないのではないか。UFJグループの一員として、中京銀行の業績を一層改善してUFJ銀行の連結業績向上に寄与したい」とたんたんと話す。
UFJと東海地区の距離が離れることで、取引先や関連会社の経営に影響は出ないか、という不安は強い。グループの岐阜銀行の所裕頭取は「赤字転落や首脳一新に驚いてはいるが、経営破たん増加は考えにくい。また、UFJ銀行と岐阜銀行では取引先のリンクが少なく、岐阜銀行への影響も少ないと思う」と話す。
取引先は今のところ様子見の姿勢だ。UFJ銀行をメーンとするNITTOH。次期社長に内定している中野英樹常務は「赤字転落、首脳一新には正直、驚いた。メーンバンクとしての取引は変えるつもりはないが、今後、どのような対応になるか、注視していく」と話す。
今回の人事について、大手証券会社の上場企業担当者は、「旧三和銀行が完全に主導権を握ったと読む。UFJ銀行内に旧三和銀行と旧東海銀行の出身者同士の主導権争奪戦はあるはず。今回の赤字転落はその『材料』にされたのではないか。いずれにせよ、旧三和銀行主導となり東海地方経済への恩も義理も薄れる。UFJ銀行にとって不良債権削減はまったなしの課題。取引先の法的整理が増える土壌ができあがりつつあるのではないか」と見る。
ただ、今回、UFJ銀行の頭取に就任する見込みの沖原隆宗氏は、昨年五月から中部地区副担当を務めている。それまで東海地方での勤務経験はなかったが、少なくともこの一年間は、東海地区の企業とのパイプができつつあった。同氏と懇意にしている東海地方の経済人は多くないが、沖原氏を知る関係者によると、「豪放磊落(らいらく)で、飾らない人。信頼できる。彼ならば、そう不安に思うことはないのでは」と話す。
しかし、厳しい経営環境の中で、どのような経営手腕を振るうかは未知数。東海地区の取引先では、「(すべて三和出身になったことで)UFJ銀行が今後、どういった経営戦略を描くかさっぱりわからなくなった」という声が圧倒的。今後どのような融資姿勢やサービスを展開するのか、当面、目が離せなくなった。