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スキャンダル大蔵OB
涌井洋治元主計局長がJT会長とは驚いた
失脚したはずの旧大蔵省OBが、天下り先で復権を果たす。日本たばこ産業(JT)の会長に決まった元大蔵省主計局長、涌井洋治・日本損害保険協会副会長(62)である。
涌井氏は大蔵事務次官の有力候補と目されたが、巨額脱税事件を起こした石油卸商・泉井商会の代表から高額な絵画を受け取ったスキャンダルが発覚し、事務次官ポストを目前に99年に失脚した“いわくつき”の人物。それが現会長の元大蔵事務次官、小川是氏(64)の後継という格好で、次官経験者と同格の扱いを受けるのである。一体なにがあったのか、と勘繰りたくなる。
「財務省OBには、スキャンダルでおいしいポストから外されているのが何人もいる。なかでも懸案が大物次官だった斎藤次郎・東京金融先物取引所社長と涌井氏の処遇でした。斎藤氏は東証会長の目がささやかれていて、涌井氏をどっかに押し込むことは財務省の宿題だったのです。で、小川氏が3年間務めて代わるのを機に押し込んだ。もちろん、小泉内閣の後押しを受けているのも間違いないでしょう」(霞が関関係者)
それにしても、言行不一致とはこのことだ。小泉首相は今年に入って中央官僚の天下りを規制する発言を連発。政府系金融機関への事務次官OBの天下りには「今、任命しているのが最後。今後は事務次官経験者がなることはない」と断言し、特殊法人、独立行政法人への天下りも「許される時代ではない」と叫んだ。その舌の根も乾かぬうちに大蔵ファミリーの復権に“協力”したことになる。
小泉内閣になって以来、官僚の権限は強まる一方だ。首相が族議員という重石(おもし)を取り除いたからで、とりわけ財務官僚はわが世の春。予算編成はもちろんのこと、金融行政や年金問題にもくちばしを突っ込もうとしている。
参院選で天下り禁止をウリにするためにも、懸案の大物人事はサッサと済ませておきたかったのだろうが、時代遅れの大蔵ファミリーの再生に手を貸したところで、なんの得もない。【生田忠秀】