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(回答先: 外 貨 準 備 等 の 状 況(平成16年4月末現在)【財 務 省】 投稿者 愚民党 日時 2004 年 5 月 14 日 20:52:35)
「ドル買いに待った」を反映!?外貨預金の急増 【田村秀男】
http://www.nikkei.co.jp/neteye5/tamura/index.html
日本の財務省・日銀によるドル買い介入はやはりアメリカから待ったがかかったようだ。当局者はそんなことはおくびにも出さないが、ちょっとしたデータがある。それは財務省発表の外貨準備の内訳にある(http://www.mof.go.jp/1c006.htm)。外準運用先は通常、アメリカ財務省証券が主体なのだが、ことし1月以降は在日外国銀行預金が急増し、3月末残高は1024億ドル、前年末以来3カ月間で64.8%増、前年同期比で3.7倍である。外準全体の伸び、それぞれ22.7%増、66.5%増をはるかにしのぐスピードである。年間では753億ドル、最近3カ月間では402億ドルが在日外銀の預金口座に振り込まれた。
大量ドル買い、FRB議長の頭痛のタネ
日銀のドル介入を巡って日米の綱引きが続いている(日銀の福井総裁とFRBのグリーンスパン議長=著作権:AP.2004)
外為市場介入は財務省が政府短期証券(FB)を発行し、円資金を調達し、日銀が代行してドルを買い、ドル債などで運用するが、民間と違って運用収益を狙うわけではない。きちんと日銀はニューヨーク連銀とよく打ち合わせてアメリカの金融市場をかく乱しないようにドル債を買う。その大半は短期国債のはずである。しかし、昨年からことしにかけての大量のドル買いはグリーンスパン米連邦準備理事会(FRB)議長を悩ませた。
議長は3月2日のニューヨークでの講演で、日本の為替政策について「市場介入がこのまま続けばいずれ金融面で問題を引き起こす可能性がある」「日本の経済情勢を考えると、現在のような規模の介入を続ける必要がない段階にきている」と述べたのだった。この趣旨からすれば、議長は日本の金融市場の限界を指摘しているようだった。つまり日本の金融市場には大量の円が供給される。それは今のところ、銀行貸し出し増につながっていないので過剰流動性やバブルを引き起こす心配はないが、日銀の財務内容は悪化する。日銀のほうは市中銀行で消化できないFBを買い上げるので、長期国債と合わせて日銀保有の長短国債は4月末で94兆9960億円に上り、日銀券発行残高73兆2269億円をはるかに上回っている。日銀は財務の健全性や信頼性を維持するために、保有長期国債は日銀券発行残高を上限とする内規をもっている。長期国債残高は66兆2613億円なのでまだゆとりはあるが、赤字国債の発行はまだまだ増え、日銀が市場から買い上げ続けなければならない。今後、景気情勢がさらに上向きになれば、債券市場を含め金融市場の舵取りが重要になる。日銀はそれにも備える必要がある。
米財政赤字、懸念の根底に
だが、グリーンスパン議長が内心、最も気にしているのはやはりアメリカ自身の金融市場なのだろう。日銀がドル債を購入すれば赤字財政からくる市場金利押し上げ圧力を緩和できるが、ブッシュ政権はそれをよいことに財政赤字を野放図と言ってもよいほど膨らませている。議長はこの財政赤字増は不健全だと最近は特に語気を荒げるまでになっている。通常の金融市場オペレーションでも、日銀など外国勢が自国の都合でドル債を買い上げると、景気情勢に応じた機動的な対応に支障をきたす。ドル債買いは確かにアメリカの金利を下げ、景気好転には役立つが、議長にとってみればもはや有り難くもなく、大迷惑なのかも知れない。従って、日銀には「財務省証券を買うのはもういいかげんにしてくれ」と言ったのだろう。
その結果、日本の財務省と日銀は大量に買い上げたドルの始末に困り、東京の外銀に頼み込んだ、と想像できるのである。外銀はおそらく降って湧いたような資金を相当安い金利で引き受け、この莫大なドル資金をどう運用しているだろうか。ヘッジファンドに流すか、デリバティブズ(金融派生商品)で運用するか、戦略を立てたに違いない。
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http://www.nikkei.co.jp/neteye5/tamura/index.html