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(回答先: リップルが出資に名乗り 三菱自支援、本格交渉へ またもや禿たかリップル 投稿者 M 日時 2004 年 5 月 13 日 14:23:23)
5月13日(ブルームバーグ):三菱グループ主導で再建計画を練り直している三菱自動車工業は、4000億から4500億円規模の増資を実施、三菱重工業、三菱商事、東京三菱銀行の主要3社を中心とする三菱グループと、企業再生ファンドのフェニックス・キャピタル(東京・千代田区)がほぼ半額ずつ引き受ける方向で調整に入っていることが13日、分かった。来週末にも正式発表する。
また、米投資会社リップルウッド・ホールディングスも、要請があり次第、三菱自に出資する考えがあることも明らかにしている。独ダイムラークライスラー社の支援中止で、企業再生に「黄信号」が点滅している三菱自だが、近く、まとまる一連の新再建策で、市場の信認を取り付け、「企業再生」の第1歩とする考えだ。
BNPパリバ証券の松本康宏クレジットリサーチ・シニアナリストは「民間の企業再生ファンドを使うことになれば、政府の産業再生機構と比べて、リストラ案などに、より経済合理性を求められることになる。ファンドの受託者へのリターンに応じなければならず、厳しい要求を押し付けられることになるだろう」との見方を示した。
貴島常務が社長兼COOに昇格
複数の関係者によると、増資は普通株が中心となる見込みで、三菱グループなどが増資を引き受けることで、現在、37%を出資している独ダイムラークライスラーの出資比率を20%以下にまで引き下げる方針。現在、三菱グループ全体での出資比率は33.78%。
一方、フェニックス・キャピタルは一般の投資家から出資金を調達する。三菱自に幹部級の人材を派遣する方向も検討されている。また、新しい経営体制のメンバーの1人に、三菱自の貴島彰・常務執行役員(60)を社長兼COO(最高執行責任者)に据える方向で調整に入っている。
ロルフ・エクロート氏が4月26日に辞任したあと、岡ア洋一郎会長が社長とCEO(最高経営責任者)を兼務していたが、岡ア会長はCEOとして再建計画を主導する責務を担い、開発本部長でもある貴島常務が社長兼COOとして再建計画を推進する。再建策の詳細については、21日にも発表する方向で準備を進めている。
「三菱は重要なパートナー」
一方、米投資会社リップルウッド・ホールディングスは12日、三菱グループからの要請があれば、三菱自に出資する考えであることを明らかにした。創業者であるティム・コリンズ最高経営責任者(CEO)はブルームバーグ・ニュースとの電話インタビューで、「三菱グループからの要請があれば支援する。三菱は当社にとって重要なパートナーだ」と述べた。
ただ、同CEOは、三菱自に対して「現時点では提案や約束はしていない」と語ったうえ、「三菱にはすでに考えがあるように見える」とも付け加えた。
実際に出資する方向で調整中のフェニックス・キャピタルは、東京三菱銀行の元行員らが設立した企業再生ファンド運営会社。これまでの支援先に東急建設、不動建設があるほか、直近では10日にカメラ・家電量販店大手「さくらや」の第三者割当増資を引き受けると発表した。
なお、三菱自への支援について、フェニックスキャピタル広報担当の高橋前雄氏からのコメントは得られなかった。また、三菱自広報部の井上徹二氏は「現在、再建計画を策定中にある。今月、詳細について公表する予定。それまではすべて憶測記事であり、それらに対してコメントはできない」としている。
フルライン路線から脱却し、小型車中心に
ダイムラーと三菱グループ主要3社は再建計画の協議を昨年末から続けていたが、ダイムラーが23日に追加支援打ち切りを決定したため、7000億円規模で検討されていた当初の計画がとん挫。今度は三菱グループ3社が主体となり、岡ア会長をリーダーに40人からなる事業再生特別チームが、4000億−4500億円規模での再建計画の策定に取り組んでいる。
具体的な計画内容としては、軽自動車から大型乗用車まで幅広く扱っていたこれまでのフルラインナップ路線から小型車を中心とした体制に変更する。高級車「ディアマンテ」などを廃止し、現在33ある車種を20車種まで減らす。
また、主力車種「パジェロ」を生産する三菱自子会社、パジェロ製造(岐阜県坂祝町)の工場を閉鎖し、2006年をめどに岡崎工場(愛知県岡崎市)へ生産を移管する。海外では米国イリノイ工場の減産なども調整している。こうした工場の統廃合や生産縮小などで、グループ全従業員数(約4万4000人)の10%程度の人員削減を図る。
三菱自は主力の米国市場でローン販売の貸し倒れが増加したことが大きく響き、2004年3月期の連結純損益は720億円の赤字となる見込み。決算発表ではさらに赤字額が膨らむ公算が大きい。1兆1400億円にのぼる有利子負債も抱える。販売面でも不振が深刻化しており、主力の米国市場で03年実績が前年比 26%減、国内でも4月の国内新車販売台数(登録車、軽自動車計)が前年同月比 19%減と落ち込みが厳しい。今回の新・再建計画で、復活の“最後のチャンス” に賭ける。
三菱自の株価は前日比10円(4.2%)高の248円(午後2時11分現在)。
共同取材:Brett Cole 、Jeff Green--Editor:Ushiroyama、Kaimai、Hinoki
記事に関する記者への問い合わせ先:
東京 白木 真紀 Maki Shiraki mshiraki1@bloomberg.net
東京 井上 加恵 Kae Inoue kinoue@bloomberg.net
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東京 桧誠司 Masashi Hinoki mhinoki@bloomberg.net
更新日時 : 2004/05/13 14:15 JST
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=awZb8PJBf4p4&refer=jp_news_index