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2004/04/27
街で、店に立ち寄った際、中に設置されているスタンドの中にある無料求人紙を手に取ってみる方も多いと思います。私などは学生ですので、消費した後は労働で補おうと、ついつい条件のいいアルバイトを探してしまいます。
その中でも、特に私のような長期間バイトに時間を費やすことのできない人達に「これはいいかも」と思わせてしまうバイトが、「自由勤務」、「いつでも入れます」、「一日〜OK」のような売りを持つ「登録制バイト」。すぐに給与がもらえ、いつでも辞められるため、学生や若いフリーターを中心に人気があるようです。
しかし、この「登録制」バイト、つまりは、「短期アウトソーシング」会社に登録し、働くのはそれ相応のデメリットもあるのです。
その一つが、「本来もらえるはずの額より絶対に引かれてしまう」システムになっているということです。例えばAという会社が人を集めるアウトソーシング会社であり、集めた人材をBという会社で働かせたとします。AはBから一人一日一万円の人件費を得たとしてAが集めたスタッフに八千円渡し、残りをAの収益とするとします。つまり、Aに所属する人材は、直接Bで働くよりも20%損をしてしまうのです。これがアウトソーシングというシステムなのです。(それどころか現場側が「経費削減」のためにアウトソーシングを導入している場合は、さらに損をしていることになります)
もう一つは、短期であるが故に様々な現場をたらい回しにされ、酷使されるという点です。これは、短期のため、使う側が「使い潰していいや」と思う点にあると思われます。
以上の点から考えて、いかにこの業態が労働者にとって厳しい条件であったかがお分かり頂けたかと思います。
次回はアウトソーシング業と経済、そして軍事戦略について話していこうと思います。
(田中大也)
http://www.janjan.jp/living/0404/0404263632/1.php