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(回答先: 鉄筋マンションの耐用年数の考え方について 長期修繕計画書の作成及び技術的アドバイス【ダイヤ設計】 投稿者 hou 日時 2004 年 4 月 29 日 09:01:47)
http://park16.wakwak.com/~hjm/doc/b-5doc.html
建築物の評価を土地から切り放して単独評価した場合、評価のベースになるのが減価償却である。たとえ管理維持が適切に行われていて、且つ設計が優れている住宅であっても償却期間を過ぎた建築物は低く評価されてしまう。問題点としてはわが国には建築物の性能の評価基準を不動産価格に反映するためのノウハウが未だ途上にあるところにある。たとえば住宅を例に取れば居住者が省エネの性能を高めるためにリフォームで窓を断熱サッシに替えたり、壁、屋根に断熱材の充填ををしても、その建物評価価格にリフォーム費用を上乗せすることはできない。
米国を例に取ればリフォームすることにより建物評価価格が上昇する評価基準になっているので、建物所有者は将来の転売住み替えを考えて休日を返上してでも建物の修繕に余念がないのである。住み替えにより更に良い住環境を手に入れることができる機会が与えられているのだ。わが国でも住宅の性能評価基準の制定が行政により進められたが、性能評価基準の制定は単に現実的な正しい資産評価の実現にとどまらず設計の重要性の認識が広く社会に普及する効果もあるし、適切な管理維持が住み手の利益に直結するという意識も芽生えてくる。波及効果はことのほか大きいのである。