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K・オアン・ハ記者:マーキュリー・ニュース
バリー・キャンベル氏はこの2年間で2回目の失業をしてから半年になる。まだ仕事は見つからず失業保険の給付も終わってしまったが、依然として快活でシリコンバレーの将来に楽観的である。困難な時期にも断固として楽観主義をつらぬく姿勢は、シリコンバレー住民として典型的なものであることを、最近の世論調査が示している。
この調査はマーキュリー・ニュースとサンノゼ州立大学が共同で行ったもので、シリコンバレーにおける楽観主義と消費者の(経済に対する)信頼感は過去2年間において最高水準にあることが分かった。カリフォルニア州の消費者が州経済をどう見ているかを計る標準的方法であるカリフォルニア消費者心理指数は、シリコンバレーだけがこの四半期に4ポイント上げて94になっており、楽観的になっているが、他地域では消費者の懸念は強まっている。また46%が経済の見通しは明るいと信じており、ロサンゼルスの34%よりはるかに高い。
将来を信じるというのは、シリコンバレーの文化に固有の姿勢なのかもしれない。20年間シリコンバレー文化を研究してきたサンノゼ州立大学のある文化人類学者によると、「シリコンバレーではある種の精神主義的な使命感と科学技術が融合している」と語る。また、同地域には失敗から学んで成長してきたという長い歴史がある。半導体企業は80年代半ばメモリーでは日本に負けつつあったが、プロセッサーでインテルが巻き返した。90年代の不況期に双方向テレビ業界が縮小したことが、エンジニアたちをウェブサイト開発に向かわせた。夢を求めてシリコンバレーにやって来る移民が多いこの地域は多様性に富み、地元経済の大きな力となっている。
しかし、この楽観主義に水をさすのが、海外への仕事の外部委託だ。シリコンバレー地域の回答者の15%が自分の雇用主が昨年海外へ仕事を移転したとし、さらに将来仕事が海外へ移転することを懸念している。ロサンゼルスでは同じ質問に対し、それぞれ9%と30%となっている。しかし、楽観主義者は「シリコンバレーの経済はアイデアの上に成り立っており、石油や石炭のようにいつかはなくなってしますものではない」と指摘している。
米国西海岸時間2004年4月19日 (200404/20)
http://www.asahi.com/english/svn/TKY200404200281.html