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自営業者らが加入する国民年金で、支払期限後でもさかのぼって納められる2年間を過ぎて「時効」となり、徴収できなかった保険料が、公的年金制度が現在の形になった86年度から02年度までの17年間で約8兆1307億円にのぼることが16日分かった。保険料を納めないと年金額がその分減り、無年金になる可能性もある。不況や年金制度への不信などから国民年金の保険料未納率は02年度で4割近くに達している。
民主党の浅尾慶一郎参院議員から政府への質問主意書に対し、社会保険庁が答弁書で明らかにした。17年間に本来徴収すべきだった保険料総額は35兆6989億円で、時効による徴収不能額はうち約23%を占める。徴収不能額は86年度に2199億円だったが、93年度から10年連続で前年度を上回り、02年度は約8194億円に達した。
社保庁が未納者に督促状を送れば時効が停止するが、送付実績は87〜91年度の66件にとどまる。応じなければ差し押さえなど強制徴収に移行するのが原則だが、反発が強いこともあり、社保庁は「未納でも本人の年金が減るだけ」と92年度以降は督促状を使っていなかった。未納者増加が問題となり、今年1月に支払い能力がある悪質滞納者500人に督促状を送付、13年ぶりに強制徴収を再開した。
国民年金保険料(現在は月額1万3300円)は定額で、低所得者ほど負担感が大きい。国民年金は、サラリーマンが対象の厚生年金や、公務員などの共済年金に入っていない、原則として20〜60歳の人が加入対象。01年度の被保険者の内訳は、自営業者が18%まで低下、負担能力の低い無職が最大の約35%を占める。02年度の未納率は約37%と、前年度から約8ポイント上昇している。
(2004/04/17)