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【記者:Flavia Krause-Jackson, Steve Scherer】
4月7日(ブルームバーグ):欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会は7日、イタリアの財政赤字がことしと来年、EUの定める上限を超えるとの見通しを示した。これにより、同国のベルルスコーニ首相は、自らが先月公約した減税策をめぐり、対抗政党から再考を迫られる可能性が浮上している。
欧州委によると、イタリアの財政赤字が国内総生産(GDP)に占める比率は2004年に3.2%、2005年に4%となり、両年ともEUの定める上限3%を超える見込み。
ベルルスコーニ首相は先月、景気回復促進に向け、70億ドル(約7400億円)規模の所得税減税策を約束。ただ、この日の欧州委の財政赤字見通し発表を受け、同首相への支出削減と減税規模の縮小を求める圧力が強まっている。同国の財政赤字規模は、EU加盟国のうち最大。
欧州委のペドロ・ソルベス委員(経済通貨問題担当)は会見で「イタリアでは、歳入と支出の溝の縮小を図る政府の対応策が底を突き、財政状況は明らかに悪化している」と指摘した。
原題:Italy's Tax Cuts May Be Jeopardized After EU Warning (Update2) (抜粋)
更新日時 : 2004/04/07 22:09 JST
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=avops8bsx1K4&refer=jp_top_world_news