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(回答先: 外貨準備高:7カ月連続で過去最高更新 財務省(毎日新聞 2004年4月7日)【誰がために・・・】 投稿者 まさちゃん 日時 2004 年 4 月 07 日 11:35:34)
【記者:安 真理子、伊藤 小巻】
4月7日(ブルームバーグ):米系格付け会社のムーディーズは7日、日本政府の外貨建ておよびユーロ円建て債務の長期格付けを「Aa1」から「Aaa」に1段階引き上げたと発表した。見通しは「安定的」とした。ただ、日本政府の国内債務(国債)の格付けは「A2」で据え置いた。日本の外貨準備高が急増したことが、格上げの理由だという。
「デフレスパイラルではない」
日本政府が発行する外貨建て長期債券の格付けは1998年11月17日に1段階格下げされ「Aa1」となっていた。今回、ほぼ5年半ぶりにトリプルAに「復活」したことになる。一方、国債の格付けは2002年5月31日に、それまでの「Aa3」から2段階下げられ、シングルA格では下から2番目の「A2」となった。これは最上級の「Aaa」から5番目の格付け。
UBSグルーバルアセットの植木秀郎氏は「ムーディーズの格上げは一連の日本景気回復を確認する動きだ。S&Pの見通し修正により、日本に対する過度なまでの悲観が修正された。市場にとってもよかった。日本はデフレスパイラルではない、という認知がされた」と指摘した。
また、興銀第一ライフ・アセットマネジメント・宮田康弘チーフポートフォリオマネジャーは「格付け会社は貿易収支、経常収支、外貨準備高、債務のバランスを見ているのだろう。これだけの貿易黒字、経常黒字、外貨準備高を見て、外貨建て格付けのほうを先に改善させたのだろう。海外投資家の日本買いの材料にはなる。株や円の上昇につながるだろう」との見方を示した。
国債格付け、中期的に低い水準とどまる
ムーディーズの発表資料によると、日本政府の外貨準備高は7700億ドルに達し、外貨建て債務に関わるリスクは低下したとみられる。ムーディーズは、日本政策投資銀行や国際協力銀行などが発行する政府保証債の格付けも、同様に引き上げた。
一方、日本政府の国内債務の状況は、悪化し続けており、景気回復も財政赤字に歯止めをかけられるほどの力強さはないという。一般政府債務の対歳入比率は2004年に500%を超え、来年はさらに上昇すると予想している。高齢化や年金・健康保険の財政不足による圧力を勘案すると、国内の円建て債務の格付けは「A2」の水準に相応し、中期的には比較的に低い水準にとどまる、と述べた。
ムーディーズの格上げ発表後、東京外国為替市場の円・ドル相場は小幅、円高方向に動いた。東京株式市場でも、金融株に買いが入ったものの、平均株価とTOPIXを押し上げるには至らなかった。
明治安田生命運用企画部、石川昌秀部長は「市場は、相場が下がっているときにはネガティブの情報を集める傾向があるが、現状では投資家は企業収益などファンダメンタルズを見ており、株式や為替相場には格付け会社の動向はあまり影響しないのではないか」としている。
更新日時 : 2004/04/07 14:31 JST
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=a_ZLcqjhV5Hw&refer=jp_news_index