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2004.04.06
Web posted at: 17:43 JST
- CNN
(CNN) 世界貿易は今年、7.5%の増加が可能――。世界貿易機関(WTO)は5日、米欧の経済が成長し続け、原油価格が2003年レベルで推移すればという条件ながら、こんな予測を発表した。
WTOの04年版の年次報告によると、昨年の世界全体の生産高は前年比2.5%、貿易は同4.5%、それぞれ増加した。今年に関しては、世界規模の国内総生産(GDP)の伸び率が同3.7%に達すると予測。世界貿易は、同7.5%増加し得るとしている。
世界貿易では、中国の台頭が著しい。同国は昨年、輸入で前年比40%、輸出で同35%の急激な拡大を記録。輸入国としては米国、ドイツに続いて3位、輸出国ではドイツ、米国、日本に続き4位になった。
一方、ドイツは昨年、米国を抜いて世界最大の輸出国になった。これは、ユーロに対するドルの価値が下がったことと、ドイツ製の特殊機械や自動車などの需要が高まったことが原因とみられている。
WTOは、増加率の地域格差など、世界貿易においてはまだまだ「多数の障害」があるとしている。
世界貿易に占める上位4カ国の額と比率は以下の通り。
【輸出】ドイツ=7484億ドル(10%)、米国=7240億ドル(9.7%)、日本=4719億ドル(6.3%)、中国4384億ドル(5.9%)
【輸入】米国=1兆3056億ドル(16.8%)、ドイツ=6017億ドル(7.7%)、中国=4128億ドル(5.3%)、フランス=3884億ドル(5.0%)
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200404060014.html