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経済産業省は6日、中国のコークス輸出管理政策が世界貿易機関(WTO)協定違反の疑いがあるとして、今月中にも中国と2国間協議を開催し、是正を求める方針を明らかにした。
中国の輸出規制が、鉄の原料であるコークスの価格高騰を招いている側面があるとし、早期の改善を求めていく。
中国は、国内の輸出業者にコークスの輸出権を割り当てることで輸出量を調整している。経産省は、こうした政策は、WTO協定で禁止されている輸出量の制限につながる疑いがあるとしている。
中国は、昨年1年間で1300万トンを輸出したコークスの最大輸出国だ。世界的な原材料価格の値上がりを受けて、コークスの価格が「昨年の3倍以上」(製鉄大手)と高騰していることも、早期の改善を促す背景にある。
経産省が3月末に公表した「2004年版不公正貿易報告書」でも、中国の不公正な貿易に対して、WTO提訴を視野に是正を強く求めていく方針を盛り込んでいる。中国のコークスについては、欧州連合(EU)も懸念を表明しており、3月にブリュッセルで開かれた日欧の官民鉄鋼対話で、中国に是正を求めていく方向で一致している。
(2004/4/6/14:39 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20040406i305.htm