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【記者: James Tyson 】 4月1日(ブルームバーグ):米上院銀行委員会は1日、米住宅抵当金融投資会社の連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅金融抵当公社(フレディマック)の監督機関を新設し、両社への監督を強化する法案を可決した。同法案は上院銀行委員会のリチャード・シェルビー委員長(共和、アラバマ州)が提出したもので、支払い不能に陥った場合に両社を管財人の管理下に置くことが盛り込まれている。
同委員会は12対9で法案を可決した。共和党議員が賛成し民主党議員が反対した。法案では、新たな監督機関に資本基準の変更や新規事業の許認可、デフォルト(債務不履行)の場合の資産売却などの権限を認めている。
シェルビー委員長は投票後に、超党派的支持が得られなかったことから、年内の上院での採決が困難になる可能性があるとの見方を示した。民主党のクリストファー・ドッド(コネティカット州)上院議員も同様の考えを示した。
野村証券インターナショナル(ニューヨーク)のアナリスト、アート・フランク氏は「12対9の可決では、法案が上院を通過する可能性は低い」として、「大幅な変更なしに法制化される公算は小さい」と話している。法制化されるには、上院を通過後、下院金融委員会と下院で可決され、ブッシュ大統領の署名を得る必要がある。
グリーンスパン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は先に、ファニーメイとフレディマックの急速な肥大化は金融システムへのリスクとなる恐れがあると指摘し、管財人に関する規定や両社資産増大の抑制を呼び掛けていた。3月31日にシェルビー委員長にあてた書簡では、議会は「銀行監督当局と同等の権限を持つ」監督機関を「創設する必要がある」と書いている。
原題:Senate Panel Approves Shelby's Fannie, Freddie Bill (Update3)(抜粋)
更新日時 : 2004/04/02 09:24 JST
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=90003013&sid=ac1XOcPAtVQI&refer=jp_us